青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31

今までで一番の反応

c0190147_2332716.jpg

今週病棟のベッドにベッドナンバーをつけるという作業をしました。

前から病棟にはいろんな問題があるて感じてて、まずはストックカード!
これはもう半年前に導入したことなのに、何回言っても改善されない。
やる気さえあればできちゃうすごくシンプルな作業なのに、みんなやる気が出ないらしい。

そしてベッドナンバー。
これをつけようと思ったのは、入院患者のカルテを薬局に持ってきてカルテごとに払いだしている薬があるんですが、病棟スタッフがカルテを持ってくるのを忘れる(スタッフが言うには忙しくて持ってこれなかったそうですが、持ってくるくらいの時間は絶対あるはず)ので、それをどうにかできないかなぁとずっと考えていて思いついたのです。

ベッドナンバーをつけて、カルテとリンクさせて、どの患者にどの治療がいるかを把握しやすいように。

きっとストックカードのようにそんなにすんなりいかないんだろうなぁと思いながらも、病棟のスタッフの協力を得ながら全病棟にベッドナンバーをつけました。
スタッフに「この番号とカルテをリンクさせて、あと注射のTreatment Sheet(日本でいう注射実施記録)ともリンクさせてね」と言いながら。


それが何と、次の日。
病棟から薬局に持ってこられたカルテの表紙に見事にベッドナンバーが付けられ、ちゃんと中のカルテもベッドNo.1の患者のカルテがNo.1と書かれたカルテの表紙に収まってました。
そして病棟に見に行くと、ちゃんとTreatment Sheetもリンクされてました。
c0190147_2355426.jpg



あるスタッフから
「すごい仕事が簡単になったよ、ありがとう。」って言われて、うれしかった。

ストックカードは全然うまくいかないのに、これはうまく行った。
ほかのことも、「やるやる」と言いながら1週間2週間とずるずるやらないまま時間だけが過ぎることがおおかったのに、ベッドナンバーに関しては今までで一番の反応です。
うまく続いてくれることを祈りながら、また次の病棟改善策を練ろうと思います。
[PR]
# by yuki_nov14 | 2009-06-21 02:42 | Work

自然の恵み、人の温かさ

c0190147_2202129.jpg

ウガンダにきて自然の恵みを感じることが多い。

停電の夜。まわりがまっくらでも満月の日には月明かりだけで懐中電灯なくても十分歩くことができる。
月がかけている夜、特に新月の夜には、星がすごくきれいで天の川がはっきりと見える。
逆に新月で雨でが降っていて雲がかかっていたから星明かりもなく本当に真っ暗の夜もある。

雨季。雨季に入ると、急に芝生や作物がぐんぐん成長するのが手に取るようにわかる。
同僚は家で育ている作物が育つからって雨季を待ち遠しくしていた。
日本にいるときは、雨の日は原付に乗れないから嫌いだったけど、今はそんなに嫌いじゃない。
日本にいるときは、毎朝天気予報をチェックしてたけど、今はそんな必要ない。
向こうの山に雲がかかって、雲の色が灰色になって風が吹き始めたら雨が降る。
自然が教えてくれる天気の変化。雨上がりの景色もまた美しい。。


ウガンダにきて日本でいかに文明に頼っていたか感じた。

水道。あると便利だけど、5分も歩けばきれいな景色が見えて透明な水をが湧いているところがある。
電気。あると便利だけど、ろうそく1本の明かりだけで十分生活できることを知った。
テレビ。あるとたのしいけど、家になくても全然平気。みたいときは近所のレストランやホテルに行けばいい。
洗濯機。あると超便利だけど、手洗いでも別になんてことないことを知った。

ウガンダにきて本当の人の温かさを知った。

家の前を通りかかれば、お茶でも飲んでいきなよってことしょっちゅう。
道端でばったり出会って、うちにおいでよって言われることしょっちゅう。
実際に家にご飯やティーをお呼ばれに行ったら、今日は泊まっていきなよってことしょっちゅう。
野菜を買い物して「おまけして」って言ったらトマト一個余分にくれたりすることしょっちゅう。

そんな文化だから、今日家に行っていいかって言われることしょっちゅう。
でもウガンダ人になりきれていない私はスタッフを家に招待することはまだできていない。

村に住んでいる人が、用事があるときタウンの知り合いや親戚の家に泊まることなんて当たり前。
仕事中、スタッフが毎日薬局から抜け出して何をしているのかとイライラしていたら、
親戚や近所の人が入院したからお見舞いに行ってた。
日本で考えたら仕事中いくなんて、って思っちゃうけど、でもここはウガンダ。
人と人のつながりが温かい。

道端で会った知らない人でも外国人のあたしにHow are you?って話しかけてくれる。
タクシーやバスで隣になったら初対面でも普通に話す。


確かに貧しいから、お金に関してはちょっと嫌な思いをすることもある。
日本人だからっていう理由で、現地人より値段を高めに言われたり、お釣りをごまかされたり。
日本人だからお金持ってるって思われて、実際に持ってるんだけど、
お金くれ、何か買ってくれって言われることも多い。

ウガンダには水道も電気もない家なんていーっぱいあるけど、人の温かさは日本よりもずーーっとある。
日本にいる時よりは人の温かさを感じることが多い。

ウガンダにきて1年。ウガンダから学ぶことがたくさん。

c0190147_231374.jpg

[PR]
# by yuki_nov14 | 2009-06-14 02:36 | Life

少しだけ見えてきた変化

もう6月。

こちらは雨季がいったん終わったような感じで雨がしばらく降ってません。

もうすぐウガンダにきて1年。

最近昔の日記をふりかえってみると、今抱え込んでいるいろんな問題は、実は半年前も同じことを考えていて、
結局状況はあまり変わってないということに気づきました。

もっとがんばらなきゃなぁ。


そんな中自分の影響かどうかはわかりませんが、少しいい方向に変化したこともあります。

それはスタッフの働きぶり。

赴任して半年たったころから、薬局のスタッフが「私がやるからいいや」というような感じで、
朝も出勤が遅く、私一人を薬局に残して1時間くらい薬局から姿を消す、仕事終わりも片付けをせずフラーっと消える、
ということが多くなっていました。

そのことを薬局ミーティングで取り上げて、薬局長からも注意してもらうようにして、約半年。

最近では、朝も早く来るようになったし、今まで私だけがやっていた仕事もみんなで分担してやるようになったし。
今まで昼休憩の間は薬局を閉めてみんなで一斉にランチに行っていたのを、昼休憩交代制を提案したところ、
それも賛成してくれて、お昼時は一番忙しい時間帯だからみんな昼休憩の時間が2時半からや3時半からになってしまっても
文句も言わず働いて、「昼ごはんが遅くなるけどこのまま昼休憩交代制を続けていいか?」って聞いたら「よい」とのこと。

ウガンダにきて約1年、病院に配属されて9か月、やっと土台が出来上がった感じです。
これまでの活動は薬剤師隊員というよりも、日本人隊員?しつけ隊員?

残りの1年で「薬剤師」として活動開始です。
[PR]
# by yuki_nov14 | 2009-06-06 19:34 | Work

服薬指導

服薬指導って大切だなって思った出来事がありました。

先日、当院で処方された患者さんでペッサリー(膣錠)を内服薬と間違えて飲んでしまい、
病棟に入院した患者さんがいました。

原因は明らかに服薬指導不足。
こちらでは日本のように外用薬専用の薬袋などなく、内服薬と同じプラスチックパッケージに入れて投薬します。前から危ないなぁと思っていたのですが、ついに恐れていたことが起こってしまったのです。
でも薬局のスタッフは、私が赴任した当初からペッサリーの使い方については、丁寧に服薬指導していて
問題ないと感じていなのですが、なぜこの事件が起こってしまったのか?

考えられることは、いつも薬局は忙しくしてるのでいろんな部署のスタッフが薬局にヘルプに来てくれるのですが、その時薬局スタッフ以外のスタッフが投薬していたのではないかということです。

以前に薬局ミーティングで、薬局以外のスタッフが投薬するとき、処方箋と調剤された薬の内容をしっかり確認せずに違う薬を患者に渡している場合があるのでヘルプしてもらうのはやめるよう話し合ったのですが、
実際にほかの部署からヘルプにきた場合でも、薬局スタッフが誰も注意せず見逃していたのです。

そして今回の事件。

起こってしまったことは元に戻せないので、もう起こさないように改善しなければ。

ということで、最近他の部署からスタッフがヘルプに来ても断るようにしてます。
たぶんウガンダ人同士だと言いにくいところがあるようなので、なるべく私が言うようにして、
そして薬局長にも注意してもらうようにお願いして。


そんな中、うれしいことがありました。

ある薬局スタッフが患者が薬局の前で待っている待合時間を利用して、
自発的に外用薬の説明を行っていました。
現地語で説明していたので内容はあんまりわからなかったけれで、
今回のペッサリー事件をきっかけに、外用薬に焦点を当てて、
ペッサリーを内服しないように、ローションをシロップと間違って飲まないように
といった説明をしていました。

今いる薬局スタッフはEnrolled NurseとPhamacy Ordelyというどちらも薬局業務を専門で学んだスタッフではないのですが、でも服薬指導の重要性をすごく理解しているという証拠だと思います。

もっともっと服薬指導を充実させるべくスタッフと情報を共有したいと思ったのでした。

(服薬指導をするスタッフ)
c0190147_2134522.jpg
(真剣に聞いている患者さん)


c0190147_2171220.jpg
[PR]
# by yuki_nov14 | 2009-05-27 02:19 | Work

Meetingジレンマ

最近うまくいかないことが多いです。
何かと言うと、予定が予定通りに行かないこと。

前述のファーマコビジランスをどのように当院で進めていくべきかの話し合い、院長、看護部長の両方に出席してもらいたい大切な話し合いなので、双方の予定を合わせようと何度も何度もスケジューリングをしたけども、二人とも忙しくてできないまますでに1か月以上時たってしまった。

先日はディストリクト(県)レベルでMTC(Medicine and Therapuetic Comittee) Meetingが開かれるはずだったのに、結局Ministry of Healthからのファシリテーターが来なかったから結局ドタキャン。

毎週木曜日は薬局のWeely Meetingの日だけど、Weeklyとは名ばかりで、1月頃から提案して実際に開いた回数5、6回。

こうもう予定通りいかないとちょっとやる気を失いかけてしまいます。
まぁそんなの1年近くもたって慣れっこなんですが、でもやっぱり少し納得がいかない。

ファーマコビジランスも、MTC Meetingも、薬局Weekly Meetingも、ただの形だけの会議ではなく、
今ある問題を包括的に解決する一番いい場だと思うんです。

今ある問題は病院全体、いや、県全体のいろんな問題が合わさって生じているから。

1年近くここにいて思うことは、
みんな問題があることは十分わかっていて、でもそれを共有する場がないのが問題だと思っています。
そして問題を共有したとしても、そのミーティングがホントたまたま開かれたみたいな感じで、継続的ではないので、その場限りの問題提起で終わってることがすごい多い。

薬局Weekly Meetingはもともとは私が薬局のスタッフと医薬品情報を共有する場として提案したものだけど、
私の希望とは裏腹に、Meeting内で話し合われる議題はほとんどが遅刻と無断欠席をやめようっていうのばかり。
でも薬局Meetingを始めてから薬局のスタッフの働きぶりとか、問題意識とかが変わってきたと思っています。
朝の遅刻が減ったり、積極的に仕事をするようになったり。


だから継続的にMeetingをもって、問題を共有して解決策をみんなで探すことが
病院を変える一番いい効果ではないかと思ってます。


ただそれにはいろんな障害が。
まず、人手不足でMeetingをやろうとすると患者さんを診るスタッフがいなくなっちゃう。
そして、時間を守らないので、ずるずる開始時間が遅れ、みんな途中でお腹が減って集中力がなくなり早く終わりたがる。

もうすぐ1年たつけど、まだ目に見える成果はほとんどないけれど、継続こそ力なり。
根気よくMeetingを開くよう働きかけるっきゃない。
[PR]
# by yuki_nov14 | 2009-05-27 01:14 | Work