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青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
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Tanzania旅行記4

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キリマンジャロから無事下山して、筋肉痛とともにザンジバルへ移動。
来ました 海!海!海!!!!

何しろ海のない国ウガンダに住んでるので海が恋しくて。
1年ちょっとぶりに見る海。やっぱり海はいい。

ストーンタウン。
なんてきれいな街。アフリカだけどアフリカじゃない。
石畳でなぜか落ち着く街並み。

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ここでも同期隊員にお世話になりザンジバルを満喫。
きっと普通の旅行でいってたら知れないようなことも、隊員に案内してもらって経験できる。
同期隊員に連れて行ってもらったザンジバルの東海岸パジェでは、
日本人のホテルオーナー三浦さんにお刺身をごちそうになる。
こんなに刺身って美味しかったっけ?っていうほどおいしい。

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パジェ。
協力隊に合格してウガンダに来ることが決まって地球の歩き方を買って、
開いて飛び込んできた写真。これを見て絶対にパジェに行きたいと思っていた夢の場所。
本当に夢のようなひと時だった。帰りたくないって思ったくらい。

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こうしてタンザニアを満喫して2回目の任国外旅行は幕を閉じた。
任国外旅行に行くと感じること。
協力隊員なのに、こんなに贅沢して遊んでいいのか?
私がこうして遊んでる間、任地ではスタッフが頑張って働いている。
隊員として認められている制度ではあるけど、任国外旅行に来ないという手段もあるはず。
でもやっぱり、こうして贅沢してしまう。いけないことじゃないけど、どこか罪悪感がある。
遊んでいるだけじゃないのかもしれない。
ウガンダとは違うアフリカもあるし、似てるアフリカもある。
その国の発展具合も垣間見ることができる。
ほかの国の隊員にあって話すことで刺激ももらえる。
こうして感じたことを、自分の活動に刺激として取り入れて、頑張っていけばいいのかもな。

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# by yuki_nov14 | 2009-08-15 02:01 | Leisure

Tanzania旅行記3

登山4日目続き。

頂上アタックから帰ってきた直後は、本当に同じ日にホロンボハットまで下れるのか疑問だったけど、
起きてみると案外体は動くもんで。下山のスピードは凄く速かった。
他のみんなは元気そうなのに、一人筋肉痛で苦しむ。日頃の運動不足が悔やまれる。
なかなかホロンボハットにつかないなぁと思いながら、後ろを向くとつい6時間前まで死にそうになりながら登ったのが嘘のように、キリマンジャロは今日も優雅にそびえている。
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ホロンボハットについて、日本からツアーで来られた方と出会っていろいろお話した。
その夜は、キリマンジャロビールで乾杯。疲れてるせいと高度のせいで酔いが早くまわり、昨夜の睡眠不足を完全解消できるほど熟睡。

登山5日目。
朝早く出発してどんどん下山。昨日よりも筋肉痛がひどくなったあたしは一人後れをとるが、ここでもMathewがヘルプしてくれる。
彼は完全私の個人ガイドになってしまった(笑)
写真を撮る間もなくどんどん下っていく。
10時には1日目の山小屋マンダラハットに到着して早目のランチ。


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これがこの登山最後のランチ。旅行会社のくれた注意書きには「食事は脂っこい」と書いてあったが、エチオピア、ウガンダから参加した私たちにとっては、むしろさっぱり味で、食事はとても美味しく登山を楽しめた一因だと思う。
そして14時には登山口まで到着。やったー無事7人とも怪我なく下山できた。
チーフガイドのAronが登山証明書を書いてくれる。

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後から知ったのだが、Gilman's Pointまでいったらウフルピークのとはちょっと違うけど、証明書がもらえるらしい。
あきらめなくてよかった。MathewがGilman's Pointまで行こうっていった意味がわかった。頑張ってよかった。

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下山して、メンバーのみんなが言ってたこと。ガイドさんに本当に感謝。ガイドさんがいなかったら登れてなかった。
この5日間で、あまり話はしなかったけど、でもガイドさんとの心の距離はすごく近くなった気がした。
またおいでって言われたけど、きっともう会えないんだろうなぁ。
またひとつ一期一会、いい思い出ができた。

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# by yuki_nov14 | 2009-08-11 02:40 | Leisure

Tanzania旅行記2

登山3日目。
さすが3700m、かなり寒くて着こんで出発したけど、すぐに暑くなって半そでに。
だんだん酸素が薄くなって傾斜は緩やかながらも疲れてくる。
そして来ました砂漠!(のような風景)
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調子に乗って岩に登るも体力消耗により降りれなくなる(笑)

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そしてついに1番上の山小屋キボハットに到着。
なんと4700m。
ここで体を休め、夜0時より頂上アタック開始です。
どうか高山病にならず頂上ウフルピークまでたどり着けますように。

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登山4日目。
23時にガイドさんが起こしにきて、ティーとビスケットで軽く体を温めて目を覚ます。
緊張のせいか、高度が高いせいか、鼓動がドクドク早くて全然熟睡できず。
それでも気合いだけは十分。
いざ出陣です!


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頂上アタックの上りはこれまでの緩やかさと違って急に傾斜がきつくなった。
酸素が薄く、寒いので疲れがどんどん溜まり、10分おきに立ち止まりたくなる。
それでもガイドはほかのパーティーを抜かすペースでずんずん進む。
みんなが頑張ってるからと必死についていくも、どんどん疲労が蓄積する。
そして恐れていた高山病か?頭が少し痛くなったので休憩時にロキソニン内服。

腕時計の高度計が5000mを越したころから、なんだかおなかの調子が悪く頭がふらふらする。
みんなに先に行ってもらい1人トイレ休憩。
このときからのちにわたしのLife SaverとなるガイドさんMathewと2人きりでの登山がはじまる。
みんなとはかなり差がついてしまい、上のほうにヘッドライトの明かりが見える。
みんなに追いつきたい、登りたいって思うけど、体は正直。
おなかの調子はまた悪くなるし、ついに吐いてしまった。
あぁぁ高山病だぁ。
意識がフラフラの中考えたこと。
「なんであたしはこんなつらい思いをして登ってるんだ?」「もう動きたくない」「降りたくも上りたくもない」
それでもガイドのMathewはずんずん登っていく。必死についていくももう限界と座り込んだとき、
初めて彼が聞いてきた「降りるか?」って。
いや、自分からは「降りる」って言えないって黙りこくっていると「Gilman's pointまでは行こう」と。
頭の中では登りたいけど、でももし彼が「降りたほうがいい」って言ってたら簡単にギブアップしてたと思う。
なんで登ってるのかわからないままふらふらになりながら上り詰めると、
そこはGilman's pointだった。思わずMathewが肩を抱いてくれる。よく頑張ったっていう意味なんだな。

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Gilman's pointそこは頂上への通過点だったけど、でもチーフガイドのAronが告げた。
「ここから先はあなたにはもう無理だから、ここで降りる」と。
その時悔しさで涙がこぼれた。
何のために登ってきたか、やっぱりそれは、頂上ウフルピークにたどり着きたかったから。
心はまだいけると言ってるけど、でももう体は限界。
ティーを飲んだ後すぐに下山始める。

下山こそが本当に大変だった。
Gilman's pointまで登り切ったことで心は充実してたけど、体がぼろぼろで一人の力では降りれなくなっていた。
息も切れるし、頭は朦朧、胃はムカムカ。降りれば降りるほど疲れが感じられる。
途中休憩したときもう動けなくなった。

それからがMy Life Saverの力の見せ所。
私の体を支えながら一気に山を駆け下りる。私は体がしんどいのでゆっくり下りたかったけど、彼は私を高山病から解き放つためにかなりハイペースで駆け下りる。
下りながらいろいろ想像した。あぁ、このまま降りたらきっとタンカでふもとの町まで下ろされて点滴、ウガンダ帰国かなぁ。
でもLife Saver Matewのおかげでキボハットまでやっとの思いで辿り着いて、彼が言ったことはただ寝ろってことだけ。
こんなにしんどいのに寝ただけで治るのかぁ?と思いながら頂上アタックしたほかの仲間が帰ってくるまで熟睡。

気がつくと頂上アタックした仲間が下りてきてて、みんな疲れ果てていて、でもうらやましくって。
熟睡したおかげで頭痛とムカムカは治って残ったのは筋肉痛。
登ってるときは余裕がなかったけど、キボハットでやっとMy Life Saverと記念撮影。
ホント自分よくやったって思った。あぁでもやっぱり行きたかったウフルピーク。

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# by yuki_nov14 | 2009-08-11 01:38 | Leisure

Tanzania旅行記1

7月15日~23日タンザニアに行ってきました!
2回目の任国外旅行。

水と緑の国Pearl of Africaウガンダでは見られない風景。

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タンザニア第一の目的、それはキリマンジャロ登山!
普段運動ゼロの私がはたしてそんな無謀な挑戦をしてもいいものかと悩んだのですが、
エチオピアの同期隊員に誘われたので参戦してみました。
キリマンジャロ登山でよく言われるのが、ないより「高山病」
どうやらエチオピア隊員は標高2400m在住らしいので、あまり高山病の心配がない様子でした。
という私も任地カプチョルワは標高1900mくらいなので負けてはいないのですが、でも運動ゼロ。
私たちの挑戦したマラングルートは、上りがかなり緩やかで旅行会社が言うには小学生でも登れると。
いやぁ、いまや小学生のほうがよっぽど体力あると思うけど、なんて思いながらも
旅行1日目はキリマンジャロの麓、モシ市でタンザニア同期隊員の手厚い歓迎を受けて、
いよいよ次の日から挑戦のキリマンジャロを眺めながらキリマンジャロビールを飲んで楽しく過ごしたのでした。

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登山1日目。
高山病の心配を心の隅に抱えながらも楽しく登山開始!

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ひたすら森の中を歩きながらみんな元気に1日目の山小屋到着。
2700m、みんなまだ余裕です。

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登山2日目。
1日目の森とは表情が違い、木々の背が低くなって、
おぉ頂上が見えた!
チーフガイドのアロンは何と約150回のキリマン登山歴。
日本語も(超)片言話せる頼もしいリーダー。

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ちょっと歩き疲れてきたと思った時、ガイドさんが「この大きな岩を目印にあと1時間したら山小屋」と教えてくれたその時。
岩を過ぎたとたんに2日目の山小屋登場。
3780m。富士山(登ったことないけど)です。
きれいなモシ市の夜景をみて就寝。

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# by yuki_nov14 | 2009-08-04 01:13 | Leisure

信じるということ。

これを書いていいものか悩んだけど、でもできるだけ現実を伝えたいと思って書くことにしました。


先日、病院のメインストアから薬局に薬を運んだあと、ほんの数分、5分未満の時間の間に、ある薬が無くなっていました。


協力隊に応募して2次試験を受けた時、面接官から聞かれたこと、
「もしあなたと同僚が2人きりで同じ部屋にいて、いつの間にか薬がなくなっていたらどういう対応をしますか?」
日本ではありえないこと。
さすがに経験したことないことへの対処は想像に頼るしかなく、
「同僚だとしてもきちんと注意したいと思います」と答えておいた。

そしていまアフリカにきて、面接官から言われたこと本当に起きてます。

ウガンダでは公立病院、公立ヘルスセンターの医療サービスはすべて無料です。もちろん医薬品代もタダ。
病院は予算の中から薬を買っていますが、無償で患者に提供しています。

しかし、公立病院やヘルスセンターの薬が、そこで働くスタッフの手によって民間のそこらへんの薬局へ転売されることが現実に起こってます。
病院外の薬局へ転売するだけではなく、病院内での転売も起こってます。
薬局から払いだしたあと、病棟のスタッフによって入院患者に売られているということです。
病棟スタッフの実際は、私が見たことないのではっきりとは言えませんが、でも信頼している薬局スタッフが言っているので本当みたいです。

薬は、スタッフが儲けるための一番都合のよい手段になってしまうわけです。

ここにきて1年。うまくいかないこともいっぱいあって、スタッフと衝突することもあったけど、でも少しずつ進歩しているように感じていた今日この頃。
今日の事件が起こってしまった。メインストアから薬が無くなったのは、これで私が赴任して2回目のこと。

いくら私が頑張って在庫切れをなくそうと購入計画を立てたり、患者全員に薬がいきわたるように工夫していても、
結局は、転売するスタッフや、盗むスタッフがいる限りは意味のないことで。

前に看護部長が言っていた言葉が思い出される。
「ユキ、アフリカでは誰も信じることができないんだよ。」

メインストアの事件も、大体の事件像から思い当たる人がいるんだけど、
でもその人は薬局の仕事も手伝ってくれるいい人で、そんなことするなんて信じられない。

この1年で築いてきた信頼関係。看護部長がい言うように本当は誰も信じれないだろうか?
でも、薬局のスタッフ、メインストアの責任者、この人たちは絶対に薬を転売したり売ったりするようなことはしないと信じれると信じてる。

確かに病院のスタッフの給料は低い。
だからと言って無償で患者に渡るべきはずの薬から利益を得ることは許されない。
貧しさがそうさせてしまうのか。
お金がないということは人のココロも変えてしまうのだろうか。


誰を信じて誰を信じないか、そんなこと言っていたら仕事ができない。
病院で働くスタッフは患者のために働くというココロがあることを信じるしかない。
# by yuki_nov14 | 2009-07-03 01:46 | Work