登山3日目。
さすが3700m、かなり寒くて着こんで出発したけど、すぐに暑くなって半そでに。
だんだん酸素が薄くなって傾斜は緩やかながらも疲れてくる。
そして来ました砂漠!(のような風景)
調子に乗って岩に登るも体力消耗により降りれなくなる(笑)
そしてついに1番上の山小屋キボハットに到着。
なんと4700m。
ここで体を休め、夜0時より頂上アタック開始です。
どうか高山病にならず頂上ウフルピークまでたどり着けますように。
登山4日目。
23時にガイドさんが起こしにきて、ティーとビスケットで軽く体を温めて目を覚ます。
緊張のせいか、高度が高いせいか、鼓動がドクドク早くて全然熟睡できず。
それでも気合いだけは十分。
いざ出陣です!
頂上アタックの上りはこれまでの緩やかさと違って急に傾斜がきつくなった。
酸素が薄く、寒いので疲れがどんどん溜まり、10分おきに立ち止まりたくなる。
それでもガイドはほかのパーティーを抜かすペースでずんずん進む。
みんなが頑張ってるからと必死についていくも、どんどん疲労が蓄積する。
そして恐れていた高山病か?頭が少し痛くなったので休憩時にロキソニン内服。
腕時計の高度計が5000mを越したころから、なんだかおなかの調子が悪く頭がふらふらする。
みんなに先に行ってもらい1人トイレ休憩。
このときからのちにわたしのLife SaverとなるガイドさんMathewと2人きりでの登山がはじまる。
みんなとはかなり差がついてしまい、上のほうにヘッドライトの明かりが見える。
みんなに追いつきたい、登りたいって思うけど、体は正直。
おなかの調子はまた悪くなるし、ついに吐いてしまった。
あぁぁ高山病だぁ。
意識がフラフラの中考えたこと。
「なんであたしはこんなつらい思いをして登ってるんだ?」「もう動きたくない」「降りたくも上りたくもない」
それでもガイドのMathewはずんずん登っていく。必死についていくももう限界と座り込んだとき、
初めて彼が聞いてきた「降りるか?」って。
いや、自分からは「降りる」って言えないって黙りこくっていると「Gilman's pointまでは行こう」と。
頭の中では登りたいけど、でももし彼が「降りたほうがいい」って言ってたら簡単にギブアップしてたと思う。
なんで登ってるのかわからないままふらふらになりながら上り詰めると、
そこはGilman's pointだった。思わずMathewが肩を抱いてくれる。よく頑張ったっていう意味なんだな。
Gilman's pointそこは頂上への通過点だったけど、でもチーフガイドのAronが告げた。
「ここから先はあなたにはもう無理だから、ここで降りる」と。
その時悔しさで涙がこぼれた。
何のために登ってきたか、やっぱりそれは、頂上ウフルピークにたどり着きたかったから。
心はまだいけると言ってるけど、でももう体は限界。
ティーを飲んだ後すぐに下山始める。
下山こそが本当に大変だった。
Gilman's pointまで登り切ったことで心は充実してたけど、体がぼろぼろで一人の力では降りれなくなっていた。
息も切れるし、頭は朦朧、胃はムカムカ。降りれば降りるほど疲れが感じられる。
途中休憩したときもう動けなくなった。
それからがMy Life Saverの力の見せ所。
私の体を支えながら一気に山を駆け下りる。私は体がしんどいのでゆっくり下りたかったけど、彼は私を高山病から解き放つためにかなりハイペースで駆け下りる。
下りながらいろいろ想像した。あぁ、このまま降りたらきっとタンカでふもとの町まで下ろされて点滴、ウガンダ帰国かなぁ。
でもLife Saver Matewのおかげでキボハットまでやっとの思いで辿り着いて、彼が言ったことはただ寝ろってことだけ。
こんなにしんどいのに寝ただけで治るのかぁ?と思いながら頂上アタックしたほかの仲間が帰ってくるまで熟睡。
気がつくと頂上アタックした仲間が下りてきてて、みんな疲れ果てていて、でもうらやましくって。
熟睡したおかげで頭痛とムカムカは治って残ったのは筋肉痛。
登ってるときは余裕がなかったけど、キボハットでやっとMy Life Saverと記念撮影。
ホント自分よくやったって思った。あぁでもやっぱり行きたかったウフルピーク。