青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
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News Letter

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最近、とはいっても7月からなんですがKpachorwa Hospital News Letterというものを発行しています。
月1回から2回を目標に今まで3号まで発行して、今4号を作成中です。

News Letterを始めたきっかけは、先輩隊員のアイデアをパクったっていうのもあるけど、
前にも書いたように、うちの病院ではCME(Continuous Medical Education)Meetingというものが全く行われいないので、情報の共有ができていないという、致命的な問題をどうにか解決したいと思ったから。
CME Meetingというのは、まぁ日本でいうところの院内勉強会みたいなものです。
Ministry of Healthから週一回行うよう通達が来てるにもかかわらず、うちの病院では全くやる気がない様子。
まぁCMEに限らず他のミーティングも、あってないようなもの、気まぐれに行われてる状況。
だから何も変わらないんだよ(怒)なぁんて、心の中で愚痴ったりしてますが。
でも、ミーティングをやるのは病院のAdministrationの問題なので、私がいちいち口を出すにはいかず。

それでもやっぱり情報共有の場を持ちたいなぁともがいた結果、News Letterに行き着いたわけです。
これまでは、私の問題と思ってることを主に取り上げてきました。
1号:Importance of Stock card
2号:Rational Use of Antibiotics
3号:Inportance of Hand washing
てな具合で、本当ならCMEで話して、みんなで意見交換したいところですが、まぁそこをぐっとこらえて。

このNews Letterにどれだけの効果があるかどうかは不明です。
みんなきっと読んでくれてるとは思うのですが、どこまでSeriousにとらえているのか。
前にMinistry of HealthのVisitorが病院の視察に来たときは、「とてもいい」と言って参考に持って帰って行きました。
そして看護部長も「とてもいい」と言ってくれて、今回の4号には看護部長が自ら投稿してくれることになりました。
お題は「Importance of time keeping」
遅刻が当たり前になっている当院の状況をどうにかしたいと、看護部長が「書きたい」と言ってくれたのです。

そのとき看護部長と話したこと。
この病院の問題は何と言っても「実行力がないこと」と。
いくらMeetingを開いて問題点をあげたり、News Letterでよびかけたりしても、みんながやる気をもって行動を起こさないと意味がないと。

最近読んだある本に、『世界銀行などの援助機関はアフリカ人が怠惰だから、投資しても無駄だと思っているがそれは間違いだ』というような内容があった。
確かに「怠惰=貧困」と決めつけるのは非常に危険だし間違った理解だと思う。
でも、アフリカにきて、実際にウガンダ人と働いてみて思うことは、
やっぱりもうちょっと頑張れることはあるんじゃないかと。
みんな口をそろえて言うことは「今日は私一人なのに、患者はめっちゃ入院してきてストックカードなんかやってる場合じゃない!」とか、「私はちゃんとやっても他のスタッフがちゃんとやらないから知らない」とか。
な~んだかなぁ。確かに病院の予算はきつきつだし、スタッフの給料も安いかもしれない。
でも、「120%努力したけど、駄目だった」という状況ではない。
みんななにかしら理由をつけて努力をする前にあきらめてしまって、楽をしようとしてるのではと私の目には映ってしまう。

そんな中、私が思いつくアイデアをどんどん提供して、120%努力して、それで病院がその中の1%でもいいと思って行動に移してくれたら、そしたらその時いい方向に向かうんじゃないかなと、かすかに期待して、これからもNews Letterを続けようと思う。
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# by yuki_nov14 | 2009-11-08 00:27 | Work

Emergency Cupbord

先日なんと半年ぶりに行われた病院のMedicine&Therapuetic Comittee(本来月1回 涙)で、
突然議事の中に「Communication from Pharmacist」という項目が入っていました。

普段の流れは
1.Opening Prayer(キリスト教徒が多いのでお祈り)
2. Communication form Chair(院長からのお話)
3.Review of Minuite(前回議事録の承認)
4.Reaction and Discussion about 2 and 3(いわいる質疑応答とディスカッション)
5.Way forward(次回会議までの改善策など)

今までそんなのなかったぞ?
いきなり振られてびっくりでしたが、今まで英語に自信がないため大きな会議で発言するのは
避けて通ってきたのです。
もちろん普段の仕事や薬局の会議、院長に提案したい時とかはがんばってしゃべってますが。

でもまぁ指名されたら断れない。いまだにめちゃくちゃな英語で頑張ってしゃべりました。

その中で私が提案したのが、Emergency Cupbordの機能化。
Emergency Cupbordというのは何かというと、うちの病院では特定の注射薬をストック薬として病棟に置いているだけなので、夜間、休日に新規入院した患者さんや処方変更があった場合は、患者さんに病院の外の薬局で買ってもらうしかない状況でした。

残念なことに、アフリカならどこの国でも問題とされているスタッフによる薬の盗難があるため、すべての薬をストック薬として病棟に置くことはできない状況です。

日本にみたいに薬局の当直制度はないので、Emergency Cupbordの役目はつまり薬局当直の代わりってことになります。


私が病院に赴任する前までEmergency Cupbordは一応は機能していたようなのですが、私が来る直前に機能が消滅してしまった様子。
そのためこの1年間、夜間、休日の患者さんで薬を買えない人たちは、薬局の業務開始を待つしかない状況でした。

Emergency Cupbordがなぜ機能しなくなったか、それは夜間当直のナースが引き継ぎをさぼって、
薬の管理がぐちゃぐちゃになったかららしい。
つまり、人的原因で患者さんはきちんとした治療を受けれなくなっていたのです。

それは悲しすぎる。
管理さえきちんとすればEmergency Cupbordは患者さんにとってもナースにとっても有効なものなのに。

というわけでこの提案はMTC meetingで承認され、さっそくナース会議で取り上げられ、スタートしました。
今まで1年以上眠っていたこの機能が、私の提案からわずか1週間半で機能化までこぎつけました。
こんな早く行動できるなら、もっと早く提案しておけばよかった。
そして、もっとMTC meetingが活発に行われていたなら提案する機会ももっと早かったかもしれないのに。

とにかくスタートさせるのは簡単。Emergency Cupbordにおく薬を選定して、数も決めて。
問題は夜間当直のナースがみんな責任を持って、ストックカードに記載し次に引き継げるかどうか。
こればっかりは働くナース個人の責任にかかっています。

どうか、うまく機能しますように。
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# by yuki_nov14 | 2009-10-09 23:48 | Work

ボランティアという目線

気がつけば任期もあと8か月とちょっとになってしまった。
こないだ1年切ったなぁと思ったばっかりだったのに。やっぱり外国にいても日本にいても時間がたつのは早いんですね。

今までの1年4か月で何ができたか、何が変わったかを考えてみたとき、自分にはそんな大したこと出来ないんだなぁって実感している今日この頃です。

ボランティアというのは、専門家ではないから、たとえ専門職であってもやっぱり影響力というのは小さいのかと思ったり。

それでも、この1年ちょっとの間で一人の同僚がものすごく変わった、いい方向に変化したことが、多少なりともボランティアの力なのかもと、すこしだけ自分の力を過剰評価してみたり(笑)

その同僚というのは、ストアキーパーのMr.Kiplangat。
ウガンダの病院では、病院全体のモノ(医薬品、医療材料、文房具など)を管理するストアがあります。
薬は2か月から3か月間分くらいをまとめて首都の卸で買って、ストアで保管し、薬局を含む各部署は1週間に一度ストアにオーダーするという方式になっています。
なので、病院全体の医薬品管理を行うには、ストアとの連携が不可欠、つまりストアキーパーの仕事がキーになるのです。

赴任当初、ストアキーパーは鍵を持ったまま病欠したり、首都に出かけたり、薬局からオーダーした薬を間違ってSupplyしたり。
「ストアに薬があるのに患者にストックアウトと言って買わせるのはおかしい!何でストアあけてくれないの!」とケンカもしたことも。
薬を間違えるのはしょうがない、彼は医療従事者ではないから薬の名前に不慣れなはず。
「だったらストアの薬をアルファベット順にきちんと整理してわかりやすいようにしよう!」と何回も相談したがなかなか実行されず。

そんなこんなでも、まぁなんとかうまくやろうと頑張ってきた結果なのでしょうか。

彼が変わったなぁって思い始めたのは、いまから半年前くらいだったと思います。
首都カンパラに薬を買いに行くときは、アドミニに鍵を渡していく、オーダー日に自分がいないとわかっていたら私に知らせてくれて、今日オーダーしろと指示してくれる、
オーダーした薬を薬局に供給した後、間違ってなかったかどうかチェックしにくる。
そして、6月にはストアの薬をアルファベット順に並べ替え、すべてラベリングするという作業を一緒に行いました。

その結果、薬局への供給がスムーズになり、今まで結構実在庫数と報告数があってなかったこともあったけど、在庫管理も向上しました。

普段薬局にいるので薬局スタッフと過ごす時間のほうが長いのですが、でもストアキーパーが一番変化があった人だと実感しています。

こういう変化があると、上の立場に立つ専門家ではなく、やっぱり同僚と同じ目線で仕事ができるボランティアできてよかったなぁと思います。
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# by yuki_nov14 | 2009-10-09 23:08 | Work

ハトコ!!

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いやぁ、世界ってせまいんですねぇ。

21年度1次隊で、ハトコがウガンダに来ました!

3月に母から連絡をもらって楽しみにしていた初対面。
彼は6月にウガンダに来てたんだけど、私が首都に上がらなかったのもあってなかなか会えず。
7月にタンザニアから帰ってきたとき、実はドミで会っていたらしいんだけど、お互い顔を知らず話さずじまい(笑)

そしてついに、8月の中間報告会で初対面。初会話。

ハトコって遠い親戚だから日本ではあったことなかったのに、ウガンダで会うなんてびっくり。
とはいっても共通項はお互いのイトコの話だけなんだけど。

若くて面白くて、さっそくウガンダ隊の中でも人気者になっている彼。
これから1年間のおつきあい。
いや、協力隊終わってからもハトコとして、ウガンダOVとして付き合いは続くか。
ウガンダで、また一期一会に恵まれた。
これだから協力隊は面白い!
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# by yuki_nov14 | 2009-09-09 01:38 | Life
すっかり更新が遅れてしまいました。

こちらは雨期に入り、毎日雨が降ります。それも土砂降り。
「バケツをひっくり返したような」という表現がぴったりです。
1時間くらいでやみますが、この1時間の間身動きとれずです。

さて、タンザニアから帰ってきて8月はあっという間に時が過ぎてしまいました。

7月は小雨期終わりのため、マラリア患者が激増。それにつられて呼吸器感染症の患者も激増で、毎日どっと疲れる日々でした。

8月に入ると少し患者が減ったのだけれど、今度は薬が在庫切れ。

原因は、ウガンダの医薬品供給システムにあるようです。

ウガンダではMinistry of Health管轄の医薬品、医療材料の卸機関があり、
ウガンダ政府の政策でそこに最初にオーダーしなさいという決まりがあります。
そこで調達できなかったものは、NGO系の卸会社にオーダーできます。
このオーダーの順番の決まりができたそもそもの理由は予算を適切に医薬品に使うように、要はCorruption防止のためのようです。

政策でそう決まってるはずなのに、Ministry of Health管轄の卸機関では在庫切れが連発です。
注文した薬の半分以下しか配達されないことしばしば。
配達期限を大幅に遅れることしばしば。
この原因は、どうやらMinistry of Financeからの入金の遅れが原因であるとのこと。
いつもこの卸機関から薬が来ないか来ないかと首を長~~くして待っていて、
到着して中身を確認して、「あ~今回もこれがない、あれがない」と悲しくなる繰り返しです。

ウガンダ国内全体でこの問題は大きく取り上げられていて、Ministry of Healthもいろいろ画策を練っているようですが、すぐに改善される問題ではない様子。

日本なら、毎日夕方発注、翌朝入庫だったのになぁ。
そんな便利さに慣れているので、どうもウガンダでは日本で勉強した在庫管理方法は適用できません。
確実に来ると分かっていれば、計画も立てやすいのですが、いつ来るか、本当に来るかも分からない。
私もいろいろ工夫して在庫管理能力アップを狙っていますが、卸が問題を抱えてる今の時点ではこの頑張りにも限界があります。
私がこのどうにもならないシステムに諦めかけていても、それでも病院のスタッフは薬をうまく調達しようと頑張っています。
今年度(2009/10年)からDistrict Medicine and Therapuetic Committeeも活動しはじめ、問題解決に向けてDistricitとして卸への改善策提言を行う予定です。
少しずつ少しずつだけど、やっぱりウガンダも変わっていってる。
自分たちの力で変えようとしてるんだって感じれました。

こちらにきてもう1年2か月が過ぎ、残り9か月ちょっととなってしまった。
8月下旬に派遣1年後の中間報告を終えて、ちょっと一息ついてしまい最近まったりモードになってしまっています。
いろいろな問題も経験して、最初の頃のやる気満々とはちょっと違う気持ち。
最初は一人ガツガツ頑張ってたけど、結局はスタッフ自身がやる気出して自分たちでやろうと思わないとだめだろうなぁと思って最近自分からガツガツ動き回るのを控えてたけど。
でもやっぱりそうすると時間はあっという間に過ぎるもので、またもう一度最初の頃のやる気満々モードに戻らなきゃなぁと思いながらも、また今日も1日が終わってしまった。

2年目になるとうまくいくよって言われたけど、やっぱりあんまりうまくいってないような気がしてならない。
今年の目標、父から貰った言葉「慌てず、侮らず、諦めず」の「3あ」精神をもう一度思い出して、
2010年6月ウガンダを去る日に後悔のないように、頑張らなければ!

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(首都Kampalaのカフェで出てきたカプチーノ。店員さん、私の気持ちわかってたのかしら?粋なサービス!)
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# by yuki_nov14 | 2009-09-09 01:18 | Work