青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

<   2009年 03月 ( 5 )   > この月の画像一覧

Annual leaveと人手不足

ここウガンダでは、公務員の人は1年に1回1か月間マルマル有給休暇がとれる制度、Annual leaveがあります。
このAnnual leaveなかなかのくせ者です。

というのも去年8月に病院に配属されて以来、毎月のようにスタッフがAnnual leaveで1人欠けるんです。
今薬局のスタッフは5人で、あたしを入れると6人。
うちの薬局長は忙しいからって人を増やしたいと言っていますが、あたしは5人で十分と思ってます。
確かにうちの病院は忙しいのですが、もしこの5人がフルに働ければ薬局は、きっと、余裕です。

きっと、と書いたのは実は今までに一回もこの5人がフルに働いたことがないから。

というのも5人のうち1人は、サボりの常習犯で月に5、6回しか来ない本当にどうしようもない人なんです。
それがかれこれ5年以上続いてるらしい。
あたしは「そんな人クビにすればいい。日本だったらクビ当たり前だよ」と言ったら、
薬局長は「クビにはできない、クビにしたら彼と彼の家族はのたれ死ぬだけだ」と言います。
まぁ、確かにそのとおり。でもこの人が毎日ちゃんと来てくれたらどんなに助かるだろうかと思ってやみません。今、彼の人事については薬局長の権限を超えて病院長と事務局長にゆだねられているので、処分なり改善策なりを待つのみです。

というわけで、実際に期待できる人数は4人プラス私ということになります。
そして9月、11月、12月と1人ずつAnnual leaveに入っていたので、その時は3人プラス私。
たまに病欠とか家の用事で休む人がいたら2人プラス私。
病院内の会議に薬局長と私が出席してしまったら…薬局に残るのは1人。

実際私も病院全体のNurseの会議があったときに朝から夕方まで一人でひたすら調剤というのを経験したことがあります。

だからAnnual leaveはくせ者なんです。

そして実はこの3月は私のカウンターパートであり、薬局長でもあるShabanがAnnual leaveに入っています。
今までずっと、何か提案するときはShabanに言ってきたし、病棟を巡回して医薬品管理状況をチェックするのもShabanと一緒にやってきたし、会議もいつもShabanと一緒に出てたし、とにかく彼を頼りにやってきました。
その彼がAnnual leave、最初は「ま、Shabanいなくても頑張らないとね」と思ってたけど、
実際彼がいないと、自分の仕事が全く進まないことに気付きました。

これまでは「こうしたらいいんじゃないか」「ここが問題だと思う」という意見をShabanにぶつけてきて、
そしてShabanが薬局スタッフに伝達して、いろいろシステムを変えてきたので、
Shaban抜きでいろいろ変えるのはどうかな、って思う点もあれば、
いやいや他の薬局のスタッフにも意識向上してもらうために問題提起したほうがいいのでは、ともう点もあり、
どうやってこの3月を乗り切ろうかと考えていたら…
気づいたらもう3月は終わろうとしています。結局何もできていない。

やっぱり彼抜きでは重要なことは決定できないなぁと、4月になるのを待つことにしました。
実際、病院としもARVの発注のことやらShabanが書記を務めている月1回開催予定のMTC(Medicine&therapuetic Committee) meetigも開催されなかったし、彼がいないと困ってます。

この際Annual leaveなんて制度やめてしまえばいいのに、と思って前Shabanに言ったことがあります。
「日本で1ヶ月も休むなんて考えられない!Annual leave長すぎだよ。なくしていいんじゃない」と。
すると、Shabanは
「Annual leaveは公務員の権利。普段一緒に過ごすことのできない家族を一緒に過ごして、家の用事をするために絶対必要。」とのこと。

確かに、家族と一緒に過ごすっていうお休み、日本人感覚ではない発想かもなぁ。
でもでも、病棟でも、Annual leave1人、Maternity leave2人という1ヶ月に3人もいなくなるという非常事態が発生してるんです。
薬局に薬に取りに来ないから「何で!?」って聞いたら、「スタッフ不足」とのこと。
結局患者さんへの治療が遅れてる。

やっぱりAnnual leaveはくせ者だと思う。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-31 01:03 | Work

Qualification

資格。
ウガンダでは資格が非常に重視されると聞いていたのですが、今までこれと言って実感がわくシチュエーションはありませんでした。
確かに上の位の人には丁重に接するなど、ウガンダでも日本と同じように目上を大切にするという文化はあるようで、それは日本と変わらないなぁと感じていた程度です。
が、しかし、今回資格の重要さを知る一事件が起きました。

それはファーマコビジランスのワークショップでの出来事。
私は1か月間に院長からワークショップの招待状をもらっていて、5日間任地から1時間ちょっと離れたウガンダの中核都市ムバレでワークショップに参加することが決まっていました。
その時は、ファーマコビジランス、そんな言葉がウガンダにもあるのかと感心したくらいです。
だって、普通の薬局で処方箋なしで普通に抗生物質とか買えるし、
しかもその薬局、本来ならば薬剤師がいるはずだけど、普通にEnrolled Nurse(日本でいう準看)がやってるし。
それならまだしも、全然資格がない人がEnrolled NurseやNursing Officer(正看護師)の資格を名義借りして普通に薬売ってるし。
そんな状況のウガンダで、ファーマコビジランスなんて理念が通用するのか?と疑問に思ってました。

そのワークショップはNational Drug Authority(NDA)の主催でした。
NDAは日本で言うとたぶん厚生労働省医薬品食品局みたいなものだと思います。

私だけが参加しても何にもならないと、私がどうせあと1年3ヶ月しかウガンダにいない、パートタイマー薬剤師みたいなもんだから、
だから日ごろ一緒に働いているカウンターパートである薬局長を一緒に連れて行ったのです。

が、しかし、
NDAはうちの薬局長がワークショップに参加することを認めてくれませんでした。
なぜなら彼が「Enrolled Nurse」だから、だそう。
NDAいわく、このワークショップには院長、Medical Officer(医師)、Clinical Officer、Pharmacist、Phamacy technitian or Dispenserに参加してほしかったとのこと。
たとえ私のカウンターパートが薬局長として4年働いて、私の目から見てもしっかりやってる人でも、
彼がEnrolled Nurseの資格しか持っていないからという理由で、一蹴されてしまった。
仕方なくカウンターパートは1日目で帰ってしまった。

すごいショックだった。

だってカプチョルワにはPhamacy TechnitianもいなければDispenserもいなければ、ましてやPharmacistもいない。
私が唯一のPhamacist、でも外国人、しかもボランティア。
私が帰ったあと私のやったことを引き継いでくれるのは薬局長だから、だから彼にワークショップに参加してほしかったのに。

このときはじめて、ウガンダにおける資格の重要性を知ったのでした。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-27 00:34 | Work

Women's Day

3月8日は国際女性の日だったそうです。
ウガンダにきて初めて知りました。
そしてこの日、Women's Dayということで、前回のNRM Dayに引きつづきカプチョルワでイベントが。

金曜日の午後ふと掲示板の前を通ると、スタッフに「ユキこれ見た?」と呼びとめられ、
掲示板を見ると、何とマーチのメンバーの2番目に私の名前が!
しまった。
NRM Dayの時に調子に乗ってマーチしたら、今回は無断でメンバーに入れられてました。
仕方ない。参加するしかないか。

そして8日日曜日、マーチは10時からのはずなのに病院に行っても待っていたスタッフは一人。
とりあえず待ってみて、マーチの団長?コマンダー?であるスタッフが来たのは10時40分ごろ。
それでもまだ3人。とりあえず団長とマーチが行われるグラウンドに行ってみるとまだ準備の真っ最中。
あ~こりゃあと2時間かかるかな。と最近はすっかり慣れたアフリカンタイムの計算をして私は1度家に帰る。
というのも、その週はなんだか水道の調子が悪くて1週間全く洗濯できていなかった。
前の週のジンジャであったヘルスフェスタのお泊りの洗濯物もあるし、今日こそ洗濯しないとマジ困るという状態。
でもその日も水道は出ていなかった。
そして薬局に行ってみると、水道が出てる。
よし、決定。

家から桶と洗剤と洗濯物どっさりを病院の薬局の持ち込んで、洗濯しました。
こんなときアフリカっていいなぁって思う(笑)なんでもありですから。

すっきり洗濯を終えて12時過ぎにグラウンドに戻ると、女性警官とか女性コミュニティとかプライマリー(小学校)セカンダリー(中学校)の女の子ととか女性だけがびっしり並んでました。
おぉ2時間遅れで始まりかぁと思ったら、まだ首都からくる女性議員が到着していないとのこと。
その日は運悪く?かなりの晴天ですっごい暑くて、ウガンダ人ですら「暑い」とバテテたので、あたしはもちろんバテバテ。
そんなこんなで1時間近く炎天下の中待って、やっとマーチが始まりました。

前回のようなマーチの新鮮さはなかったけど、でも病院スタッフとマーチするのって楽しいなぁと思いました。
この調子だと毎回リストに入れられそうな予感がしてきました。

肝心のWomen's Dayですが、やはりここウガンダでも女性は歴史的に虐げられてきたようで、今でも女性の家庭内暴力の被害はすごく多いそうです。
Women's Dayのイベントの中で子供たちが歌っていた「今では私たちはお医者さんにも弁護士にも警察官にも政治家にもなれる」という内容の歌が印象的でした。
私は日本で女性だからと言って、何かを妨げられた経験はあまりないですが、それでもやっぱり「女性だから早く結婚して早く子供を産むのが当たり前」というような
言葉ではない圧力を感じることはしばしばあります。まぁそれをはねのけていまここにいるわけですが。
HIV感染の拡大も女性が性的に虐げられているという問題も絡んでいると思います。

日本でWomen's Dayのイベントがあったというような記憶がないのですが、ウガンダでWomen's Dayというイベントを知って、改めてこの日の大切さを知りました。

参考に国境なき医師団から送られてきたニュースレターつけてみます。
http://www.msf.or.jp/news/2009/03/1672.php
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-17 01:43 | Life

Health Festival

2月の出来事をもうひとつ。
2月28日にジンジャで「Health Festival」がありました。
主催はウガンダ青年海外協力隊(JOCV)。企画から運営まですべて協力隊員によっておこなれたのです。

私がウガンダに派遣される直前に、ウガンダで「日本祭」というのがあったそうです。
それは日本文化をウガンダに紹介する祭りだったそうで、空手とか茶道とか折り紙とかほんといろいろ。
協力隊って他職種の人が参加してるからころ、こういうことやるといろいろ引きだしが出てきて面白いんですね。

で、今回の「Health Festa」も私たちのような医療従事者から、そうでない人までが
たくさんの健康に関するブースを出して、これまたいろいろ引きだしがあったって思いました。

私が担当したブースは、HIV/AIDSブースとヘルスチェックブース。

HIV/AIDSブースでは、コンドーム風船とコンドームの付け方と水の交換ゲーム。
ちょっと準備不足でうまくいかなかったこともあったけど、まずまずだったかな。
コンドーム風船というのは、コンドームを空気入れでふくらませて「こんなに強いんです!だから安心して使って!」ということを実証する企画。
コンドームの付け方は、ウガンダ人の人はあまりコンドームを使う習慣がないそうなので、使用促進と使ってる人でも正しく使えるかどうかの確認。
水の交換ゲームっていうのは説明するのが難しいのですが、HIVウィルスの感染拡大を実感するゲーム。

ウガンダにきて常々思っているのが、やっぱりHIVには予防が大切。
ウガンダでのHIV感染率は6.5%といわれていて、政策により一時期に比べたら感染率は減少したといわれていますが、
でも実際は感染は確実に拡大しているのでは、と時間しています。
病院で働いていると、3歳や5歳の子供が肺炎や結核で入院してきて検査したら、ポジティブ。
ということはつまり、その間両親は感染に気付いていないわけで、もし婚外交渉していたら両親だけでなく他の人にも感染している可能性はあるわけで。
そう、婚外交渉も多い、というか普通に行われているように感じています。
ポジティブのお母さんから生まれる子供に感染しないようにするPMTCTというプログラムが積極的に行われていたり、
無料のHIV検査VCTが行われてはいるのですが、でもやっぱり私が感じているのが予防意識が低いかなぁと。

だから今回のコンドームの付け方実演は個人的に興味があったのです。
最初は恥ずかしがって断る人もいたけど、だんだん人が集まってくると、
「使ったことない」という人、「いつも使ってるけど正しいかどうか自信ない」という人から
「彼氏にいつもつけてあげてる」という人、「奥さんには使わないけど、それ以外では必ず使う」という人までいろいろ。
そして印象的だったのは、「私は結婚していて旦那と毎晩するから、コンドームひと箱頂戴」というおばさま。
さすがアフリカ…なのかな。ひと箱(=3個×48箱入り)をさし上げました。

やっぱり性交渉が絡むとちょっとセンシティブな話題にはなるわけですが、
でも積極的に参加して実演してくれた人が多くてうれしかったです。
このブースはウガンダ協力隊で作っている「エイズ分科会」が担当したので、
今後エイズ分科会でイベントをやるときのいい参考になったと思います。

一方ヘルスチェックブースでは、いわゆる身体測定をやりました。
普段病院で働いていると、すごく違和感を感じるのが、「ウガンダ人はバイタルをとらない」ということです。
私は実際バイタルをとるわけではないけど、他の医療職種隊員で、医師、臨床工学士がいるのですが、彼らも同様に違和感を感じていて。
ウガンダ人の医療従事者が正確にバイタルをとれないのでもちろん患者も知らない。
薬を投薬するときに困るのが、母親が子供の体重を知らない。外来に体重計がない。だから小児用量の調整はだいたい年齢か見た感じで行われています。
薬局に運ばれてくる入院カルテを見ていてもバイタルの記録は、よっぽど重症の患者やオペ後の患者のみ。体温の記録も最初のたった一回のみなど。
こういった医療職種隊員が現場で目にしている問題をきっかけに、
「ウガンダ人に身長、体重、血圧、脈を測ることの大切さを知ってもらおう」という意図で企画しました。
企画当初はそんなに人来ないかなぁと思ってたところ、ヘルスチェックブースに行列ができるほどの人気。
ウガンダ人の人も自分の体のバロメーターを知ることに興味を持っていると知ることができて、一同意外に感じていました。

そんな感じで業務外のヘルスフェスタでしたが、また今後の活動に参考になりそうな情報が得れたかなぁと思っています。
何より、医療職種隊員のみんながこのヘルスフェスタにそれぞれ病院のスタッフを呼んで一緒にイベントをしたことがよかったかなぁと思います。
ヘルスフェスタが自己満足で終わらなかったのでは?と自己満足しています。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-17 01:16 | Work

MAMA'S CLUB

ずいぶん更新が遅れました。最近は予定が詰まっててゆっくりブログ時間がなくて。

2月19日から23日まで首都カンパラに上京していました。
ウガンダ協力隊員の隊員総会、先輩隊員の1年後活動報告会、20年度3次隊隊員の歓迎会などイベント盛りだくさん。
そして23日にはエイズ分科会のメンバーと、昨年のメキシコ世界エイズ会議で表彰された、ウガンダの団体MAMA'S CLUBの見学に。

MAMA'S CLUBは0-3歳の子供を持つHIV陽性のお母さんたちの集いの場を提供するNGOです。
旦那さんに陽性の事実を告白できなかった人、コミュニティで家から出ずにひっそりと暮らしてた人、
そんな陽性者同士が悩みを共有できる場所。
もともとはPMTCTを促進するために発足したNGOのようですが、それだけではなく陽性者の女性たちの収入向上を目指したクラフト作り、
そしてメンバーの中からリーダーを育てて、コミュニティでセンシタイズする活動などさまざまなことが行われていて。

一番印象的だった言葉。ある隊員が「何でMAMA'S CLUBに雇用と思ったんですか?」とママたちに聞いたときに帰ってきた言葉。
「Because I'm free here.」

私は今は一日中ずっと病院の中にいて、主に在庫管理ばかりに携わっているけど、
でも落ち着いたらコミュニティに行って活動してみたいと思っているのです。
だから今回のMAMA'S CLUBの訪問はその時のための予習かな。
まだ私の任地カプチョルワではMAMA'S CLUBの活動は行われてないんだけれでも、いつかカプチョルワでも発足できたらいいなぁと思いました。

参考にMAMA'S CLUB情報URLをつけてみます(英語ですが)
http://www.womensenews.org/article.cfm/dyn/aid/2835/context/archive
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-17 00:44 | Work