青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ:Work( 30 )

Annual leaveと人手不足

ここウガンダでは、公務員の人は1年に1回1か月間マルマル有給休暇がとれる制度、Annual leaveがあります。
このAnnual leaveなかなかのくせ者です。

というのも去年8月に病院に配属されて以来、毎月のようにスタッフがAnnual leaveで1人欠けるんです。
今薬局のスタッフは5人で、あたしを入れると6人。
うちの薬局長は忙しいからって人を増やしたいと言っていますが、あたしは5人で十分と思ってます。
確かにうちの病院は忙しいのですが、もしこの5人がフルに働ければ薬局は、きっと、余裕です。

きっと、と書いたのは実は今までに一回もこの5人がフルに働いたことがないから。

というのも5人のうち1人は、サボりの常習犯で月に5、6回しか来ない本当にどうしようもない人なんです。
それがかれこれ5年以上続いてるらしい。
あたしは「そんな人クビにすればいい。日本だったらクビ当たり前だよ」と言ったら、
薬局長は「クビにはできない、クビにしたら彼と彼の家族はのたれ死ぬだけだ」と言います。
まぁ、確かにそのとおり。でもこの人が毎日ちゃんと来てくれたらどんなに助かるだろうかと思ってやみません。今、彼の人事については薬局長の権限を超えて病院長と事務局長にゆだねられているので、処分なり改善策なりを待つのみです。

というわけで、実際に期待できる人数は4人プラス私ということになります。
そして9月、11月、12月と1人ずつAnnual leaveに入っていたので、その時は3人プラス私。
たまに病欠とか家の用事で休む人がいたら2人プラス私。
病院内の会議に薬局長と私が出席してしまったら…薬局に残るのは1人。

実際私も病院全体のNurseの会議があったときに朝から夕方まで一人でひたすら調剤というのを経験したことがあります。

だからAnnual leaveはくせ者なんです。

そして実はこの3月は私のカウンターパートであり、薬局長でもあるShabanがAnnual leaveに入っています。
今までずっと、何か提案するときはShabanに言ってきたし、病棟を巡回して医薬品管理状況をチェックするのもShabanと一緒にやってきたし、会議もいつもShabanと一緒に出てたし、とにかく彼を頼りにやってきました。
その彼がAnnual leave、最初は「ま、Shabanいなくても頑張らないとね」と思ってたけど、
実際彼がいないと、自分の仕事が全く進まないことに気付きました。

これまでは「こうしたらいいんじゃないか」「ここが問題だと思う」という意見をShabanにぶつけてきて、
そしてShabanが薬局スタッフに伝達して、いろいろシステムを変えてきたので、
Shaban抜きでいろいろ変えるのはどうかな、って思う点もあれば、
いやいや他の薬局のスタッフにも意識向上してもらうために問題提起したほうがいいのでは、ともう点もあり、
どうやってこの3月を乗り切ろうかと考えていたら…
気づいたらもう3月は終わろうとしています。結局何もできていない。

やっぱり彼抜きでは重要なことは決定できないなぁと、4月になるのを待つことにしました。
実際、病院としもARVの発注のことやらShabanが書記を務めている月1回開催予定のMTC(Medicine&therapuetic Committee) meetigも開催されなかったし、彼がいないと困ってます。

この際Annual leaveなんて制度やめてしまえばいいのに、と思って前Shabanに言ったことがあります。
「日本で1ヶ月も休むなんて考えられない!Annual leave長すぎだよ。なくしていいんじゃない」と。
すると、Shabanは
「Annual leaveは公務員の権利。普段一緒に過ごすことのできない家族を一緒に過ごして、家の用事をするために絶対必要。」とのこと。

確かに、家族と一緒に過ごすっていうお休み、日本人感覚ではない発想かもなぁ。
でもでも、病棟でも、Annual leave1人、Maternity leave2人という1ヶ月に3人もいなくなるという非常事態が発生してるんです。
薬局に薬に取りに来ないから「何で!?」って聞いたら、「スタッフ不足」とのこと。
結局患者さんへの治療が遅れてる。

やっぱりAnnual leaveはくせ者だと思う。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-31 01:03 | Work

Qualification

資格。
ウガンダでは資格が非常に重視されると聞いていたのですが、今までこれと言って実感がわくシチュエーションはありませんでした。
確かに上の位の人には丁重に接するなど、ウガンダでも日本と同じように目上を大切にするという文化はあるようで、それは日本と変わらないなぁと感じていた程度です。
が、しかし、今回資格の重要さを知る一事件が起きました。

それはファーマコビジランスのワークショップでの出来事。
私は1か月間に院長からワークショップの招待状をもらっていて、5日間任地から1時間ちょっと離れたウガンダの中核都市ムバレでワークショップに参加することが決まっていました。
その時は、ファーマコビジランス、そんな言葉がウガンダにもあるのかと感心したくらいです。
だって、普通の薬局で処方箋なしで普通に抗生物質とか買えるし、
しかもその薬局、本来ならば薬剤師がいるはずだけど、普通にEnrolled Nurse(日本でいう準看)がやってるし。
それならまだしも、全然資格がない人がEnrolled NurseやNursing Officer(正看護師)の資格を名義借りして普通に薬売ってるし。
そんな状況のウガンダで、ファーマコビジランスなんて理念が通用するのか?と疑問に思ってました。

そのワークショップはNational Drug Authority(NDA)の主催でした。
NDAは日本で言うとたぶん厚生労働省医薬品食品局みたいなものだと思います。

私だけが参加しても何にもならないと、私がどうせあと1年3ヶ月しかウガンダにいない、パートタイマー薬剤師みたいなもんだから、
だから日ごろ一緒に働いているカウンターパートである薬局長を一緒に連れて行ったのです。

が、しかし、
NDAはうちの薬局長がワークショップに参加することを認めてくれませんでした。
なぜなら彼が「Enrolled Nurse」だから、だそう。
NDAいわく、このワークショップには院長、Medical Officer(医師)、Clinical Officer、Pharmacist、Phamacy technitian or Dispenserに参加してほしかったとのこと。
たとえ私のカウンターパートが薬局長として4年働いて、私の目から見てもしっかりやってる人でも、
彼がEnrolled Nurseの資格しか持っていないからという理由で、一蹴されてしまった。
仕方なくカウンターパートは1日目で帰ってしまった。

すごいショックだった。

だってカプチョルワにはPhamacy TechnitianもいなければDispenserもいなければ、ましてやPharmacistもいない。
私が唯一のPhamacist、でも外国人、しかもボランティア。
私が帰ったあと私のやったことを引き継いでくれるのは薬局長だから、だから彼にワークショップに参加してほしかったのに。

このときはじめて、ウガンダにおける資格の重要性を知ったのでした。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-27 00:34 | Work

Health Festival

2月の出来事をもうひとつ。
2月28日にジンジャで「Health Festival」がありました。
主催はウガンダ青年海外協力隊(JOCV)。企画から運営まですべて協力隊員によっておこなれたのです。

私がウガンダに派遣される直前に、ウガンダで「日本祭」というのがあったそうです。
それは日本文化をウガンダに紹介する祭りだったそうで、空手とか茶道とか折り紙とかほんといろいろ。
協力隊って他職種の人が参加してるからころ、こういうことやるといろいろ引きだしが出てきて面白いんですね。

で、今回の「Health Festa」も私たちのような医療従事者から、そうでない人までが
たくさんの健康に関するブースを出して、これまたいろいろ引きだしがあったって思いました。

私が担当したブースは、HIV/AIDSブースとヘルスチェックブース。

HIV/AIDSブースでは、コンドーム風船とコンドームの付け方と水の交換ゲーム。
ちょっと準備不足でうまくいかなかったこともあったけど、まずまずだったかな。
コンドーム風船というのは、コンドームを空気入れでふくらませて「こんなに強いんです!だから安心して使って!」ということを実証する企画。
コンドームの付け方は、ウガンダ人の人はあまりコンドームを使う習慣がないそうなので、使用促進と使ってる人でも正しく使えるかどうかの確認。
水の交換ゲームっていうのは説明するのが難しいのですが、HIVウィルスの感染拡大を実感するゲーム。

ウガンダにきて常々思っているのが、やっぱりHIVには予防が大切。
ウガンダでのHIV感染率は6.5%といわれていて、政策により一時期に比べたら感染率は減少したといわれていますが、
でも実際は感染は確実に拡大しているのでは、と時間しています。
病院で働いていると、3歳や5歳の子供が肺炎や結核で入院してきて検査したら、ポジティブ。
ということはつまり、その間両親は感染に気付いていないわけで、もし婚外交渉していたら両親だけでなく他の人にも感染している可能性はあるわけで。
そう、婚外交渉も多い、というか普通に行われているように感じています。
ポジティブのお母さんから生まれる子供に感染しないようにするPMTCTというプログラムが積極的に行われていたり、
無料のHIV検査VCTが行われてはいるのですが、でもやっぱり私が感じているのが予防意識が低いかなぁと。

だから今回のコンドームの付け方実演は個人的に興味があったのです。
最初は恥ずかしがって断る人もいたけど、だんだん人が集まってくると、
「使ったことない」という人、「いつも使ってるけど正しいかどうか自信ない」という人から
「彼氏にいつもつけてあげてる」という人、「奥さんには使わないけど、それ以外では必ず使う」という人までいろいろ。
そして印象的だったのは、「私は結婚していて旦那と毎晩するから、コンドームひと箱頂戴」というおばさま。
さすがアフリカ…なのかな。ひと箱(=3個×48箱入り)をさし上げました。

やっぱり性交渉が絡むとちょっとセンシティブな話題にはなるわけですが、
でも積極的に参加して実演してくれた人が多くてうれしかったです。
このブースはウガンダ協力隊で作っている「エイズ分科会」が担当したので、
今後エイズ分科会でイベントをやるときのいい参考になったと思います。

一方ヘルスチェックブースでは、いわゆる身体測定をやりました。
普段病院で働いていると、すごく違和感を感じるのが、「ウガンダ人はバイタルをとらない」ということです。
私は実際バイタルをとるわけではないけど、他の医療職種隊員で、医師、臨床工学士がいるのですが、彼らも同様に違和感を感じていて。
ウガンダ人の医療従事者が正確にバイタルをとれないのでもちろん患者も知らない。
薬を投薬するときに困るのが、母親が子供の体重を知らない。外来に体重計がない。だから小児用量の調整はだいたい年齢か見た感じで行われています。
薬局に運ばれてくる入院カルテを見ていてもバイタルの記録は、よっぽど重症の患者やオペ後の患者のみ。体温の記録も最初のたった一回のみなど。
こういった医療職種隊員が現場で目にしている問題をきっかけに、
「ウガンダ人に身長、体重、血圧、脈を測ることの大切さを知ってもらおう」という意図で企画しました。
企画当初はそんなに人来ないかなぁと思ってたところ、ヘルスチェックブースに行列ができるほどの人気。
ウガンダ人の人も自分の体のバロメーターを知ることに興味を持っていると知ることができて、一同意外に感じていました。

そんな感じで業務外のヘルスフェスタでしたが、また今後の活動に参考になりそうな情報が得れたかなぁと思っています。
何より、医療職種隊員のみんながこのヘルスフェスタにそれぞれ病院のスタッフを呼んで一緒にイベントをしたことがよかったかなぁと思います。
ヘルスフェスタが自己満足で終わらなかったのでは?と自己満足しています。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-17 01:16 | Work

MAMA'S CLUB

ずいぶん更新が遅れました。最近は予定が詰まっててゆっくりブログ時間がなくて。

2月19日から23日まで首都カンパラに上京していました。
ウガンダ協力隊員の隊員総会、先輩隊員の1年後活動報告会、20年度3次隊隊員の歓迎会などイベント盛りだくさん。
そして23日にはエイズ分科会のメンバーと、昨年のメキシコ世界エイズ会議で表彰された、ウガンダの団体MAMA'S CLUBの見学に。

MAMA'S CLUBは0-3歳の子供を持つHIV陽性のお母さんたちの集いの場を提供するNGOです。
旦那さんに陽性の事実を告白できなかった人、コミュニティで家から出ずにひっそりと暮らしてた人、
そんな陽性者同士が悩みを共有できる場所。
もともとはPMTCTを促進するために発足したNGOのようですが、それだけではなく陽性者の女性たちの収入向上を目指したクラフト作り、
そしてメンバーの中からリーダーを育てて、コミュニティでセンシタイズする活動などさまざまなことが行われていて。

一番印象的だった言葉。ある隊員が「何でMAMA'S CLUBに雇用と思ったんですか?」とママたちに聞いたときに帰ってきた言葉。
「Because I'm free here.」

私は今は一日中ずっと病院の中にいて、主に在庫管理ばかりに携わっているけど、
でも落ち着いたらコミュニティに行って活動してみたいと思っているのです。
だから今回のMAMA'S CLUBの訪問はその時のための予習かな。
まだ私の任地カプチョルワではMAMA'S CLUBの活動は行われてないんだけれでも、いつかカプチョルワでも発足できたらいいなぁと思いました。

参考にMAMA'S CLUB情報URLをつけてみます(英語ですが)
http://www.womensenews.org/article.cfm/dyn/aid/2835/context/archive
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-03-17 00:44 | Work

Annual Party

先日病院のAnnual Partyがありました。
本当は毎年12月に開催されるそうですが、今年はDistrictからのお金の振り込みが遅れたために2月になってしまったとのこと。

Annual Partyってなにするの?って聞いたら、
各部署からこの1年頑張った人が選ばれてギフトが送られるとのこと。
日本ではそんなの経験したことなかったのでちょっと楽しみにして参加。

あたしはこの機会を利用して病院のみんなに日本のことをちょこっと知ってもらおうと、
おにぎりを少しだけ作って、あとは広島から持ってきた原爆の資料を持って行きました。
(おにぎりはあっという間になくなったけど、原爆の資料はあんまり人気なかった…)

本当は16時からだったんだけど、やっぱりアフリカンタイム。
みんなが集まってプログラムが始まったのは19時くらいでした。

病院スタッフはクリーナーからナースから、ドクターはもちろん、病院の敷地内にある売店の人、
そしてスタッフの家族(旦那さんや奥さんや子供たち)も参加してました。

ただみんなで楽しむだけだと思ってたけど、ドクターやディストリクトヘルスオフィサー(県の保健課長)やら
ディストリクトチェアマン(市長みたいなものかな)から、カプチョルワ病院の現状や将来についていろいろお話があって、
あたしにとっては、ドクター、ディストリクトが一生懸命カプチョルワ病院をよくしようと考えていることを知る機会になってよかったです。

偉い人たちのお話のあとは、頑張ったスタッフの表彰。
選ばれる基準は、朝ちゃんと来てる、仕事中頑張ってるなどの5つの評価基準があって、それをクリアした人が各部署から選ばれる。

いつも薬局を掃除してくれるクリーナーさんも選ばれてたし、患者のために自分の勤務当番じゃない時も働いるクリニカルオフィサーも選ばれたし、
選ばれた人たちを見ると、この半年間病院で働いてみた私の目から見ても納得がいく人選でした。
(表彰されるクリーナーさん)
c0190147_23545558.jpg
みんなギフトをもらってみんなから拍手をもらってうれしそう。
こういうシステムっていいですね。頑張った人が報われる。

表彰のあとはみんなでダンスパーティー!
普段はそんな姿を見せない病院のアドミニ(事務長)が踊ってる姿を見て、
スタッフが「今日は自分たちの日だ!」とはしゃいで踊ってる姿を見て、
うれしい気分になりました。
(ダンスを楽しむスタッフ)
c0190147_23572755.jpg


最近スタッフと意見が合わなかったり、ケンカしたりしてたけど、
それは日本人感覚で考えてしまってたせいだって最近ようやく気付いて、
今回のパーティーに参加して、またひとつアフリカの、ウガンダの、カプチョルワ病院の文化を知って、
もっとスタッフに受け入れられるようなやり方で頑張っていこうと思ったのでした。

(デジカメで写真を撮ると毎回子供たちは「見せて見せて」と言ってきます)

c0190147_23591113.jpg
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-02-15 00:07 | Work

Allowanceと給料と働く意欲

allowance。報酬。
ウガンダで生活するのが初海外生活の私は諸外国でどのようになっているのか知らないのですが、
ここウガンダでは業務外の仕事をした場合はallowanceを得るのが当たり前。
病院にMinistry of Health主導で病院でAIDSのワークショップがあった場合出席者にallowanceが出る。
VCT Outreachに出かけた時もallowanceが出る。
病院内会議の時もalowanceが出る。病院内の場合はソーダとビスケットといったものでお金ではないのですが。
先日のCME Meetingの時ももちろんソーダが出た。
CMEのChairmanによるとソーダがないとスタッフは来ないとのこと。
つまりCMEを開くにはソーダのための予算が必要となる。そのお金がない=Districtから病院への運営資金の振り込みが遅れるとCMEが開けない。
そんなわけでうちの病院ではCMEの開催が滞っていたそうです。

今日カウンターパートと話す機会があったんですが、私が薬局のスタッフの働きぶりに納得がいってないことをいうと、
「給料が安いからしょうがない」と。
薬局のスタッフの働きぶりというのが、朝遅刻してくる、昼休憩を2時間くらいとる、仕事中いつの間にか消える、17時前仕事が終わりそうになると片付けをせずにフラーっと消える、etc。
カウンターパートによると、給料が上がればスタッフはまじめに働くとのこと。
はたして本当にそうなんでしょうか?疑問に思ってしまいます。

もし給料が上がってウガンダ人スタッフが朝も遅刻せずにきて、もっと患者のために働くなら、
私のもらっているボランティア生活費は、ウガンダ人の給料に当ててもいいくらいだと思ってしまいます。

スタッフの働きぶりに納得いってないというのは、要はスタッフがさぼっている間は私がそのスタッフに代わり働かないといけないからです。
確かにウガンダにボランティアで来たけど、ウガンダ人スタッフにできる仕事を私がする必要があるのか?私はマンパワーになる必要があるのか?ということに疑問を抱いています。
朝始業前に掃除をしているのは私。昼休憩を早く切り上げて待っている患者のために薬局をあけるのも私。仕事終了後、薬の入っている入れ物にふたを閉めるのも私。
これら本来ならウガンダ人によってされるべき仕事ではないかと、私は認識しています。
そして、ウガンダ人ではできない仕事、在庫管理システムの向上とか服薬指導のレベルの向上とかを私がやるべきなんだと。

この半年間で感じたことは、ウガンダでは患者のために働くという感覚はないのかもしれないということ。
給料をもらっているから働く。それだけなんでしょう。
ニュージーランドにワーキングホリデーに行っていた友達の意見も同じでした。外国人は給料をもらうために働いている、ただそれだけと。
日本で、患者のために働くという仕事感覚が染みついてしまった私には、ウガンダ人スタッフが患者を待たせてまでお茶しに行ったり、私用を済ませたりする行動がどうもしっくりきません。
郷に入れば郷に従え。ということなんでしょうか?

今まで見てきて、薬はある程度種類はある、要は使い方という風に感じているのですが、
使うスタッフの働き方にも問題はあるのかもしれません。
allowanceがあればよくなるかもしれない、給料が上がればよくなるかもしれない。
その視点で考えたら、まだまだウガンダは貧しい国なんだと思います。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-02-06 01:38 | Work

CME

ウガンダの病院ではCME Meeting=Contiuneous Medical Education Meetingなるものを週一回開催することがMinistry of Health(MoH:保健省)
により決められています。
最初CMEという概念を聞いた時は、とても素晴らしい!と思ったものです。
CMEのために予算を立てることが保健省から通達されているなんてなかなかいいシステムじゃない♪と。
しかし、それは実際にCME Meetingが実施されていればの話です。

私が病院に赴任して半年たちましたが、これまで一回もCME Meetingが開かれませんでした。
週一回が基本のCME Meeting、去年の当院での開催実績は2回だそうです(涙)
しかし他の隊員が活動する病院を見学させてもらったとき、その病院では毎週きちんとCME Meetingが開かれていました。
これまで半年間活動してみて、ある問題について私が問題提起、解決策提示しても、
スタッフ間で情報の共有ができていないため毎日毎日違うスタッフに一から注意する羽目になっていました。
具体的には病棟のストックカードの記載方法についてなんですが、
薬局に薬を取りに来る病棟スタッフに、いちいち書き方について教えていたのですが、一向に改善されない。
なぜだ?と考えたとき、情報の共有にはCMEが必須である!という結論に至りました。

そして先週念願のCME Meetingを開催しました。
内容はストックカードの記載について。

まず最初は病院のAdministratorから、いかにストックカードを管理することが大切か、というお話。
その中ですごく良かったと思ったのが、Administratorがスタッフに対して
「ウガンダはまだ貧しくて、病院で購入している薬は他国からの援助に頼っている。自分たちの税金では薬を買えていない。
だからその薬をきちんと管理しなければ援助を無駄にしていることになる。」という内容の話をしていたこと。

これは私が普段から感じていた問題点で、ウガンダは確かに途上国ですが実際に働いてみると想像以上に薬の種類は揃っている気がします。
もちろんそれでも量的に足りていない薬はたくさんあるし、日本のような最先端の新薬があるわけではなく、まだまだ足りない種類はたくさんありますが、
一応基本的な治療薬は揃っていると実感しています(もちろんそれはドナーの援助があってからこそですが)。
が、問題は使い方。
スタッフによる私的流用(病院の薬をコミュニティの薬局に売って儲ける、自分の家族に使うために家に持って帰るなど)があったり、
薬が病棟のStoreにあるのに在庫数を確認しないまま薬局にオーダーしてオーバーストックになり、その薬が期限切れになったり。。。
せっかくの他国からの援助も、使い方を適正にしないと無駄になってしまいます。

Administratorがそのことを言ってくれた、ウガンダ人の口からそのことについて言及があったことがなんだか嬉しかった。
どれだけのスタッフがそのことを理解してくれたかはわからないけど、とても大切なことだと思いました。

実際のストックカードの記載方法についての説明は、私と私のカウンターパートである薬局長のShabanと2人で行いました。
私の英語力不足から内容がどれだけ伝わったかはわかりませんが、しびれを切らした?Shabanが途中からほとんど全部しゃべってました(笑)
最初は反応が少なかったスタッフも最後のほうは質問してくれたり、意見を言ってくれたりと、いい感じだったと思います。
今後のストックカードの管理に期待です。

ストックカードがきちんと記載されれば、
第一に、スタッフによる私的流用がなくなるはず。
そして、各病棟の各薬の消費量が正確に把握できる
⇒薬局から各薬のストック量を決める(きちんと管理できるなら今より増やせるはず)
⇒現在毎日各病棟からストック薬の補充にきているが、週1~2回に減らせるはず⇒病棟スタッフの仕事が減り、患者ケアに集中できる
⇒薬局スタッフの仕事も減り、外来患者への服薬指導が充実されるはず
⇒何より病院全体の消費量から計算した適正な量の薬を調達できる

といった具合に、これが成功すればいいこと尽くしなはずなんです。
活動半年目、ちょっと活動らしいことができたような。
そして本来週一回のCME Meetingですが、いきなりは無理なのでまずは月例開催から目指して来月も開かれることを願ってやみません。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-02-03 01:40 | Work

処方権

前にも書いたのですが、ここウガンダでは患者を診察する人にDrとClincal Officerrという2種類の人がいます。
DrはMedical Officer(MO)とよばれ日本と同じように6年制医学部を卒業したひと。
Clinical Officer(CO)は3年制の専門学校を卒業したひと。

COは申し訳ないけど診察能力に疑問が残る処方内容であることがしばしばです。
外来患者がきたら、大した検査も診察もせずまずはマラリア。
入院させる時もとりあえず抗マラリア薬処方。
小児に対する投与量も多すぎたり少なすぎたり。
処方箋書いて、一番最後に検査のオーダー書いているCOがいたり。
(それじゃその処方内容はどっから来てるんだ?って思いますが)
そんな感じです。
あ、でも中にはきちんと診察しているCOもちゃんといるのですが数少ないです。

うちの病院では入院患者は基本的にDrが診てるのですが、
Drの診察後に入院時に書いたCOの処方がまったく変えられていることもしばしば。
そしてDrが一人しかいないため、病院運営業務と兼務すると
入院患者の診察がどうしても週1回か2回になってしまいます。

そんなこんなで、病棟では看護師が処方していることもしばしば。
その看護師が書いた処方内容に間違い(妊婦に対する禁忌薬の処方や、投与量ミス)をみつけることもしばしば。
看護師の判断で患者を退院させて、再入院しているケースもしばしば。

正論を通せば看護師は医師の許可なく処方するべきではないのですが、
それを全く認めないと治療が遅れる患者が多くなる一方。
Drが一人しかいない状況はすぐには変えれないので、
どうにかCOの中から一人病棟を診る人を出してもらうようにお願いしていますが
ここはアフリカ、ウガンダ。そう簡単に人は動いてくれません。
来月からそのシステムを始めると約束してくれてはいるんですが
本当に始めてくれるかどうかはわかりません。

Drがいないから入院患者の診察が後手後手になる。
かといってCOは動かないし診察しても結局間違った診断を下す。
その結果患者の状態は悪化し、看護師が処方する。
でもその薬も時々間違ってる。
結局の原因は人手不足が問題なのかもしれません。
人手不足は今に始まったことではないし、すぐに解決できることでもない。
そんな中どうしたら患者さんに適切な医療を受けてもらえるか。
悩みどころ満載。そんな毎日です。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-01-21 02:00 | Work

時間

ここウガンダでよく言われるのが、「アフリカタイム」。
前に書いたようにタクシーもバスも乗客が満杯になるまで発車しません。
交通だけではなくすべてが「アフリカンタイム」。

仕事も本当なら8時半からなんですが、だいたい本格的に始まるのは10時くらいでしょうか。
薬局としてはクリニカルオフィサーが診察を始めて処方箋を書くまでは
仕事がないということになります。
だからクリニカルオフィサーが遅れてくれば、それだけ私たちの仕事開始も遅れます。
それだけではなく、患者さんは処方箋を書いてもらった後に、
OPD(外来) Registration Deskに行って、OPD Numberというものを取らなければいけません。
要は、病院側が。どんな患者がどこからきて、新患か再来か、どんな病気で受診して、
どんな処方が出たかということを記録するシステムです。
薬局では処方箋にOPD Numberがない処方箋は受け取らないことにしています。
だからRegistration Deskの担当の人が遅れてくれば、またそれだけ私たちの仕事開始が遅れます。

そんなわけで、毎日10時くらいから本格的に始動するという感じです。
でも10時まで薬局の中でやるべきことはたくさんあります。
調剤棚の掃除、調剤棚へ薬の補充、よく出る薬の予製。

でも他のスタッフが来るのはだいたい9時半くらい。
なので上記のやるべきことはやっていない、というか私が率先してやっているという感じです。
本来ならそういった仕事は現地スタッフによってされるべきなんでしょうが、
早く来れないから仕方ないのかもしれません。

早くこれない理由、それがまたアフリカンタイムが原因なんです。
スタッフの多くは通勤にタクシーを使わないとこれないような距離に住んでいるんですが、
そのタクシーがいつ来るかわからない、いつ発車するかわからない。
1時間くらいの遅れは許すのが当然の文化なんですね。
それでも遠くに住んでいる人は、その分早く家を出れば8時半に来れるはずですが、
そんな日本のような考え方はないようです。
遅れても仕方ない、というか悪くない。

でも、この朝の始動の遅れが仕事の能率を悪くしているのは明らかです。
薬局の会議でも、病院の会議でもLate Coming(遅刻)が問題になっています。
ウガンダの国レベルの調査によれば、病院側が職員住宅を用意できている病院は
医療サービスが良いというデータがあるそうです。
早くこれる環境があれば、能率が上がるということですね。
現に、他の先輩隊員が働く病院は職員住宅が完備されているのですが、
スタッフの働きぶりはとても良いということです。

日本人である私は、やっぱりスタッフに8時半から来てほしいと思っていますが、
ここにいると、日本人が時間をきっちり守りすぎて変なのかも、、
そんな感覚に陥ることがたまにあります。
[PR]
by yuki_nov14 | 2009-01-11 21:33 | Work

Kapchorwa Hospital

配属先(職場)は、カプチョルワ県唯一の総合病院であるカプチョルワ病院です。
ウガンダの病院には公立病院、NGO病院とプライベート病院の3種類ありますが、カプチョルワは田舎で人口もそれほど多くないので公立病院である当院しかありません。
あとは町に3件ほどクリックがあるだけで、そのクリニックの診察も当院のクリニカルオフィサーが兼任している形です。
つまり当院はカプチョルワの医療の要といえると思います。

そんなカプチョルワ病院、病床数公式データは57床なのですが、実際は100床のベッドがあります。というのも1966年に建設された古い病院で最近の人口増加に対応できておらず、ベッドを規定以上入れて無理やり100床にしてしまっています。
外来の診療は一般内科、眼科、耳鼻科、精神科、整形外科、歯科、HIVクリニックがあります。しかし医師は1人しかいません。
ウガンダでは、医師とは6年制大学に行って1年の臨床研修を受けた人のことを言い、それとは別にクリニカルオフィサー(C/O)という職種があります。
C/Oは3年制の専門学校を卒業した人で外来の診察と処方をしています。
入院診察と手術は医師が行っています。

c0190147_2112890.jpg

私の所属は薬局です。薬局には5名のスタッフがいますが、薬剤師はいまだかつてカプチョルワ病院に存在したことがありません。
ちなみに私はカプチョルワ県初の薬剤師だそうです。
ウガンダでは薬剤師不足がかなりの問題で、大学に薬学部ができたのも20年ほど前で、多くの公立病院に薬剤師がいないそうです。
で、どうしているかというと、3年制の専門学校を卒業したディスペンサーといういわいる調剤助手の資格が存在して、その人たちが薬局で働いているようです。
カプチョルワには今までディスペンサーすらおらず、スタッフはEnrolled Nurseというこれまた3年制の専門学校を卒業した準看の資格を持つ3人と、Pharmacy Orderlyという薬局の事務屋?1人と、なんとキッチンスタッフ1人で構成されています。
キッチンスタッフはもともと食堂で働いていたのですが薬局の人手不足プラス食堂閉鎖にともない薬局スタッフとして受け入れられたようです。


さて、仕事の内容ですが、まずは調剤。日本と違って処方箋は手書きで単なる紙切れです。
薬歴の管理はありません。
ただ患者さんが自主的に過去の処方箋をとっている場合は薬歴が見れるという状況です。
そして外来カルテはありません。
処方箋(と言う名の紙切れ)に診察と診断と治療を書き込んでいます。

が、私は上記クリニカルオフィサー(C/O)の診察能力にかなり問題があると思っています。
処方箋の内容を見る限り、正しく診察できているとは思えない状況です。
たとえば、同じ処方内容が何人も連続したり、小児に対する薬容量がさじ加減であったり各C/Oによって異なったり。
日本ではすべてがコンピュータ化されていて薬容量や相互作用など疑義照会する機会が少なかったように思いますが、ここでは疑義照会する機会がかなり多いです。

c0190147_2132074.jpg

そして、実際の調剤はバラ錠を小分けパックに入れる手作業です。
来る前に想像していた以上に薬の種類は揃っています。
ただ日本のようにPTPシートに入ったものは高いので公立病院で買えるのはボトルに直接錠剤が入った、いわゆるバラ錠がメインです。
薬の製造元は、インド、ケニア、中国、そしてウガンダ産で、ほぼすべての薬がジェネリック薬です。たまにイギリス製造のものも見かけます。

公立病院で扱うこれらの薬は政府(保健省)が輸入を取りまとめていて、保健省の下部組織であるNational Medical Store(NMS)という卸施設が供給、管理を行っています。


半年働いてみて一番の問題を感じている点は、薬の調達です。日本の病院だと毎日発注、翌日入荷なんて当たり前ですが、さすが途上国、そう簡単にはいきません。
今のところ当院はNMSに3カ月に一回発注しています。
ここできちんと3ヶ月分を決められた日に持ってきてくれればまだいいのですが、問題は「発注してもいつ来るかわからない(たぶん3ヶ月くらいしたら持ってくるだろうという感じ)」、「発注した薬が在庫切れのことがよくある」、ということです。
この点にはかなりストレスを感じてしまって、何度も病院のスタッフと話をしていますが、病院だけの問題ではなくすでに国家レベルの問題にまでかかわってくるので私の力ではどうしようもない感じです。
この薬の調達がうまくいかないせいで、患者さんに薬を渡すことができない。。。
患者さんに薬がないと言うことが当たり前になってしまっている、患者さんもそれを当たり前に受け取っている。他にもまだまだ問題はあるのですが、これが一番悲しい状況です。
何とかこの状況を変えるべく頑張っているつもりです。
ちょっと専門的な話になりすぎましたかね?
今回はこの辺で。また次回に詳しくお伝えしたいと思います。
[PR]
by yuki_nov14 | 2008-12-27 21:23 | Work