青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
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カテゴリ:Work( 30 )

Emergency Cupbord

先日なんと半年ぶりに行われた病院のMedicine&Therapuetic Comittee(本来月1回 涙)で、
突然議事の中に「Communication from Pharmacist」という項目が入っていました。

普段の流れは
1.Opening Prayer(キリスト教徒が多いのでお祈り)
2. Communication form Chair(院長からのお話)
3.Review of Minuite(前回議事録の承認)
4.Reaction and Discussion about 2 and 3(いわいる質疑応答とディスカッション)
5.Way forward(次回会議までの改善策など)

今までそんなのなかったぞ?
いきなり振られてびっくりでしたが、今まで英語に自信がないため大きな会議で発言するのは
避けて通ってきたのです。
もちろん普段の仕事や薬局の会議、院長に提案したい時とかはがんばってしゃべってますが。

でもまぁ指名されたら断れない。いまだにめちゃくちゃな英語で頑張ってしゃべりました。

その中で私が提案したのが、Emergency Cupbordの機能化。
Emergency Cupbordというのは何かというと、うちの病院では特定の注射薬をストック薬として病棟に置いているだけなので、夜間、休日に新規入院した患者さんや処方変更があった場合は、患者さんに病院の外の薬局で買ってもらうしかない状況でした。

残念なことに、アフリカならどこの国でも問題とされているスタッフによる薬の盗難があるため、すべての薬をストック薬として病棟に置くことはできない状況です。

日本にみたいに薬局の当直制度はないので、Emergency Cupbordの役目はつまり薬局当直の代わりってことになります。


私が病院に赴任する前までEmergency Cupbordは一応は機能していたようなのですが、私が来る直前に機能が消滅してしまった様子。
そのためこの1年間、夜間、休日の患者さんで薬を買えない人たちは、薬局の業務開始を待つしかない状況でした。

Emergency Cupbordがなぜ機能しなくなったか、それは夜間当直のナースが引き継ぎをさぼって、
薬の管理がぐちゃぐちゃになったかららしい。
つまり、人的原因で患者さんはきちんとした治療を受けれなくなっていたのです。

それは悲しすぎる。
管理さえきちんとすればEmergency Cupbordは患者さんにとってもナースにとっても有効なものなのに。

というわけでこの提案はMTC meetingで承認され、さっそくナース会議で取り上げられ、スタートしました。
今まで1年以上眠っていたこの機能が、私の提案からわずか1週間半で機能化までこぎつけました。
こんな早く行動できるなら、もっと早く提案しておけばよかった。
そして、もっとMTC meetingが活発に行われていたなら提案する機会ももっと早かったかもしれないのに。

とにかくスタートさせるのは簡単。Emergency Cupbordにおく薬を選定して、数も決めて。
問題は夜間当直のナースがみんな責任を持って、ストックカードに記載し次に引き継げるかどうか。
こればっかりは働くナース個人の責任にかかっています。

どうか、うまく機能しますように。
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by yuki_nov14 | 2009-10-09 23:48 | Work

ボランティアという目線

気がつけば任期もあと8か月とちょっとになってしまった。
こないだ1年切ったなぁと思ったばっかりだったのに。やっぱり外国にいても日本にいても時間がたつのは早いんですね。

今までの1年4か月で何ができたか、何が変わったかを考えてみたとき、自分にはそんな大したこと出来ないんだなぁって実感している今日この頃です。

ボランティアというのは、専門家ではないから、たとえ専門職であってもやっぱり影響力というのは小さいのかと思ったり。

それでも、この1年ちょっとの間で一人の同僚がものすごく変わった、いい方向に変化したことが、多少なりともボランティアの力なのかもと、すこしだけ自分の力を過剰評価してみたり(笑)

その同僚というのは、ストアキーパーのMr.Kiplangat。
ウガンダの病院では、病院全体のモノ(医薬品、医療材料、文房具など)を管理するストアがあります。
薬は2か月から3か月間分くらいをまとめて首都の卸で買って、ストアで保管し、薬局を含む各部署は1週間に一度ストアにオーダーするという方式になっています。
なので、病院全体の医薬品管理を行うには、ストアとの連携が不可欠、つまりストアキーパーの仕事がキーになるのです。

赴任当初、ストアキーパーは鍵を持ったまま病欠したり、首都に出かけたり、薬局からオーダーした薬を間違ってSupplyしたり。
「ストアに薬があるのに患者にストックアウトと言って買わせるのはおかしい!何でストアあけてくれないの!」とケンカもしたことも。
薬を間違えるのはしょうがない、彼は医療従事者ではないから薬の名前に不慣れなはず。
「だったらストアの薬をアルファベット順にきちんと整理してわかりやすいようにしよう!」と何回も相談したがなかなか実行されず。

そんなこんなでも、まぁなんとかうまくやろうと頑張ってきた結果なのでしょうか。

彼が変わったなぁって思い始めたのは、いまから半年前くらいだったと思います。
首都カンパラに薬を買いに行くときは、アドミニに鍵を渡していく、オーダー日に自分がいないとわかっていたら私に知らせてくれて、今日オーダーしろと指示してくれる、
オーダーした薬を薬局に供給した後、間違ってなかったかどうかチェックしにくる。
そして、6月にはストアの薬をアルファベット順に並べ替え、すべてラベリングするという作業を一緒に行いました。

その結果、薬局への供給がスムーズになり、今まで結構実在庫数と報告数があってなかったこともあったけど、在庫管理も向上しました。

普段薬局にいるので薬局スタッフと過ごす時間のほうが長いのですが、でもストアキーパーが一番変化があった人だと実感しています。

こういう変化があると、上の立場に立つ専門家ではなく、やっぱり同僚と同じ目線で仕事ができるボランティアできてよかったなぁと思います。
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by yuki_nov14 | 2009-10-09 23:08 | Work
すっかり更新が遅れてしまいました。

こちらは雨期に入り、毎日雨が降ります。それも土砂降り。
「バケツをひっくり返したような」という表現がぴったりです。
1時間くらいでやみますが、この1時間の間身動きとれずです。

さて、タンザニアから帰ってきて8月はあっという間に時が過ぎてしまいました。

7月は小雨期終わりのため、マラリア患者が激増。それにつられて呼吸器感染症の患者も激増で、毎日どっと疲れる日々でした。

8月に入ると少し患者が減ったのだけれど、今度は薬が在庫切れ。

原因は、ウガンダの医薬品供給システムにあるようです。

ウガンダではMinistry of Health管轄の医薬品、医療材料の卸機関があり、
ウガンダ政府の政策でそこに最初にオーダーしなさいという決まりがあります。
そこで調達できなかったものは、NGO系の卸会社にオーダーできます。
このオーダーの順番の決まりができたそもそもの理由は予算を適切に医薬品に使うように、要はCorruption防止のためのようです。

政策でそう決まってるはずなのに、Ministry of Health管轄の卸機関では在庫切れが連発です。
注文した薬の半分以下しか配達されないことしばしば。
配達期限を大幅に遅れることしばしば。
この原因は、どうやらMinistry of Financeからの入金の遅れが原因であるとのこと。
いつもこの卸機関から薬が来ないか来ないかと首を長~~くして待っていて、
到着して中身を確認して、「あ~今回もこれがない、あれがない」と悲しくなる繰り返しです。

ウガンダ国内全体でこの問題は大きく取り上げられていて、Ministry of Healthもいろいろ画策を練っているようですが、すぐに改善される問題ではない様子。

日本なら、毎日夕方発注、翌朝入庫だったのになぁ。
そんな便利さに慣れているので、どうもウガンダでは日本で勉強した在庫管理方法は適用できません。
確実に来ると分かっていれば、計画も立てやすいのですが、いつ来るか、本当に来るかも分からない。
私もいろいろ工夫して在庫管理能力アップを狙っていますが、卸が問題を抱えてる今の時点ではこの頑張りにも限界があります。
私がこのどうにもならないシステムに諦めかけていても、それでも病院のスタッフは薬をうまく調達しようと頑張っています。
今年度(2009/10年)からDistrict Medicine and Therapuetic Committeeも活動しはじめ、問題解決に向けてDistricitとして卸への改善策提言を行う予定です。
少しずつ少しずつだけど、やっぱりウガンダも変わっていってる。
自分たちの力で変えようとしてるんだって感じれました。

こちらにきてもう1年2か月が過ぎ、残り9か月ちょっととなってしまった。
8月下旬に派遣1年後の中間報告を終えて、ちょっと一息ついてしまい最近まったりモードになってしまっています。
いろいろな問題も経験して、最初の頃のやる気満々とはちょっと違う気持ち。
最初は一人ガツガツ頑張ってたけど、結局はスタッフ自身がやる気出して自分たちでやろうと思わないとだめだろうなぁと思って最近自分からガツガツ動き回るのを控えてたけど。
でもやっぱりそうすると時間はあっという間に過ぎるもので、またもう一度最初の頃のやる気満々モードに戻らなきゃなぁと思いながらも、また今日も1日が終わってしまった。

2年目になるとうまくいくよって言われたけど、やっぱりあんまりうまくいってないような気がしてならない。
今年の目標、父から貰った言葉「慌てず、侮らず、諦めず」の「3あ」精神をもう一度思い出して、
2010年6月ウガンダを去る日に後悔のないように、頑張らなければ!

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(首都Kampalaのカフェで出てきたカプチーノ。店員さん、私の気持ちわかってたのかしら?粋なサービス!)
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by yuki_nov14 | 2009-09-09 01:18 | Work

信じるということ。

これを書いていいものか悩んだけど、でもできるだけ現実を伝えたいと思って書くことにしました。


先日、病院のメインストアから薬局に薬を運んだあと、ほんの数分、5分未満の時間の間に、ある薬が無くなっていました。


協力隊に応募して2次試験を受けた時、面接官から聞かれたこと、
「もしあなたと同僚が2人きりで同じ部屋にいて、いつの間にか薬がなくなっていたらどういう対応をしますか?」
日本ではありえないこと。
さすがに経験したことないことへの対処は想像に頼るしかなく、
「同僚だとしてもきちんと注意したいと思います」と答えておいた。

そしていまアフリカにきて、面接官から言われたこと本当に起きてます。

ウガンダでは公立病院、公立ヘルスセンターの医療サービスはすべて無料です。もちろん医薬品代もタダ。
病院は予算の中から薬を買っていますが、無償で患者に提供しています。

しかし、公立病院やヘルスセンターの薬が、そこで働くスタッフの手によって民間のそこらへんの薬局へ転売されることが現実に起こってます。
病院外の薬局へ転売するだけではなく、病院内での転売も起こってます。
薬局から払いだしたあと、病棟のスタッフによって入院患者に売られているということです。
病棟スタッフの実際は、私が見たことないのではっきりとは言えませんが、でも信頼している薬局スタッフが言っているので本当みたいです。

薬は、スタッフが儲けるための一番都合のよい手段になってしまうわけです。

ここにきて1年。うまくいかないこともいっぱいあって、スタッフと衝突することもあったけど、でも少しずつ進歩しているように感じていた今日この頃。
今日の事件が起こってしまった。メインストアから薬が無くなったのは、これで私が赴任して2回目のこと。

いくら私が頑張って在庫切れをなくそうと購入計画を立てたり、患者全員に薬がいきわたるように工夫していても、
結局は、転売するスタッフや、盗むスタッフがいる限りは意味のないことで。

前に看護部長が言っていた言葉が思い出される。
「ユキ、アフリカでは誰も信じることができないんだよ。」

メインストアの事件も、大体の事件像から思い当たる人がいるんだけど、
でもその人は薬局の仕事も手伝ってくれるいい人で、そんなことするなんて信じられない。

この1年で築いてきた信頼関係。看護部長がい言うように本当は誰も信じれないだろうか?
でも、薬局のスタッフ、メインストアの責任者、この人たちは絶対に薬を転売したり売ったりするようなことはしないと信じれると信じてる。

確かに病院のスタッフの給料は低い。
だからと言って無償で患者に渡るべきはずの薬から利益を得ることは許されない。
貧しさがそうさせてしまうのか。
お金がないということは人のココロも変えてしまうのだろうか。


誰を信じて誰を信じないか、そんなこと言っていたら仕事ができない。
病院で働くスタッフは患者のために働くというココロがあることを信じるしかない。
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by yuki_nov14 | 2009-07-03 01:46 | Work

今までで一番の反応

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今週病棟のベッドにベッドナンバーをつけるという作業をしました。

前から病棟にはいろんな問題があるて感じてて、まずはストックカード!
これはもう半年前に導入したことなのに、何回言っても改善されない。
やる気さえあればできちゃうすごくシンプルな作業なのに、みんなやる気が出ないらしい。

そしてベッドナンバー。
これをつけようと思ったのは、入院患者のカルテを薬局に持ってきてカルテごとに払いだしている薬があるんですが、病棟スタッフがカルテを持ってくるのを忘れる(スタッフが言うには忙しくて持ってこれなかったそうですが、持ってくるくらいの時間は絶対あるはず)ので、それをどうにかできないかなぁとずっと考えていて思いついたのです。

ベッドナンバーをつけて、カルテとリンクさせて、どの患者にどの治療がいるかを把握しやすいように。

きっとストックカードのようにそんなにすんなりいかないんだろうなぁと思いながらも、病棟のスタッフの協力を得ながら全病棟にベッドナンバーをつけました。
スタッフに「この番号とカルテをリンクさせて、あと注射のTreatment Sheet(日本でいう注射実施記録)ともリンクさせてね」と言いながら。


それが何と、次の日。
病棟から薬局に持ってこられたカルテの表紙に見事にベッドナンバーが付けられ、ちゃんと中のカルテもベッドNo.1の患者のカルテがNo.1と書かれたカルテの表紙に収まってました。
そして病棟に見に行くと、ちゃんとTreatment Sheetもリンクされてました。
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あるスタッフから
「すごい仕事が簡単になったよ、ありがとう。」って言われて、うれしかった。

ストックカードは全然うまくいかないのに、これはうまく行った。
ほかのことも、「やるやる」と言いながら1週間2週間とずるずるやらないまま時間だけが過ぎることがおおかったのに、ベッドナンバーに関しては今までで一番の反応です。
うまく続いてくれることを祈りながら、また次の病棟改善策を練ろうと思います。
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by yuki_nov14 | 2009-06-21 02:42 | Work

少しだけ見えてきた変化

もう6月。

こちらは雨季がいったん終わったような感じで雨がしばらく降ってません。

もうすぐウガンダにきて1年。

最近昔の日記をふりかえってみると、今抱え込んでいるいろんな問題は、実は半年前も同じことを考えていて、
結局状況はあまり変わってないということに気づきました。

もっとがんばらなきゃなぁ。


そんな中自分の影響かどうかはわかりませんが、少しいい方向に変化したこともあります。

それはスタッフの働きぶり。

赴任して半年たったころから、薬局のスタッフが「私がやるからいいや」というような感じで、
朝も出勤が遅く、私一人を薬局に残して1時間くらい薬局から姿を消す、仕事終わりも片付けをせずフラーっと消える、
ということが多くなっていました。

そのことを薬局ミーティングで取り上げて、薬局長からも注意してもらうようにして、約半年。

最近では、朝も早く来るようになったし、今まで私だけがやっていた仕事もみんなで分担してやるようになったし。
今まで昼休憩の間は薬局を閉めてみんなで一斉にランチに行っていたのを、昼休憩交代制を提案したところ、
それも賛成してくれて、お昼時は一番忙しい時間帯だからみんな昼休憩の時間が2時半からや3時半からになってしまっても
文句も言わず働いて、「昼ごはんが遅くなるけどこのまま昼休憩交代制を続けていいか?」って聞いたら「よい」とのこと。

ウガンダにきて約1年、病院に配属されて9か月、やっと土台が出来上がった感じです。
これまでの活動は薬剤師隊員というよりも、日本人隊員?しつけ隊員?

残りの1年で「薬剤師」として活動開始です。
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by yuki_nov14 | 2009-06-06 19:34 | Work

服薬指導

服薬指導って大切だなって思った出来事がありました。

先日、当院で処方された患者さんでペッサリー(膣錠)を内服薬と間違えて飲んでしまい、
病棟に入院した患者さんがいました。

原因は明らかに服薬指導不足。
こちらでは日本のように外用薬専用の薬袋などなく、内服薬と同じプラスチックパッケージに入れて投薬します。前から危ないなぁと思っていたのですが、ついに恐れていたことが起こってしまったのです。
でも薬局のスタッフは、私が赴任した当初からペッサリーの使い方については、丁寧に服薬指導していて
問題ないと感じていなのですが、なぜこの事件が起こってしまったのか?

考えられることは、いつも薬局は忙しくしてるのでいろんな部署のスタッフが薬局にヘルプに来てくれるのですが、その時薬局スタッフ以外のスタッフが投薬していたのではないかということです。

以前に薬局ミーティングで、薬局以外のスタッフが投薬するとき、処方箋と調剤された薬の内容をしっかり確認せずに違う薬を患者に渡している場合があるのでヘルプしてもらうのはやめるよう話し合ったのですが、
実際にほかの部署からヘルプにきた場合でも、薬局スタッフが誰も注意せず見逃していたのです。

そして今回の事件。

起こってしまったことは元に戻せないので、もう起こさないように改善しなければ。

ということで、最近他の部署からスタッフがヘルプに来ても断るようにしてます。
たぶんウガンダ人同士だと言いにくいところがあるようなので、なるべく私が言うようにして、
そして薬局長にも注意してもらうようにお願いして。


そんな中、うれしいことがありました。

ある薬局スタッフが患者が薬局の前で待っている待合時間を利用して、
自発的に外用薬の説明を行っていました。
現地語で説明していたので内容はあんまりわからなかったけれで、
今回のペッサリー事件をきっかけに、外用薬に焦点を当てて、
ペッサリーを内服しないように、ローションをシロップと間違って飲まないように
といった説明をしていました。

今いる薬局スタッフはEnrolled NurseとPhamacy Ordelyというどちらも薬局業務を専門で学んだスタッフではないのですが、でも服薬指導の重要性をすごく理解しているという証拠だと思います。

もっともっと服薬指導を充実させるべくスタッフと情報を共有したいと思ったのでした。

(服薬指導をするスタッフ)
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(真剣に聞いている患者さん)


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by yuki_nov14 | 2009-05-27 02:19 | Work

Meetingジレンマ

最近うまくいかないことが多いです。
何かと言うと、予定が予定通りに行かないこと。

前述のファーマコビジランスをどのように当院で進めていくべきかの話し合い、院長、看護部長の両方に出席してもらいたい大切な話し合いなので、双方の予定を合わせようと何度も何度もスケジューリングをしたけども、二人とも忙しくてできないまますでに1か月以上時たってしまった。

先日はディストリクト(県)レベルでMTC(Medicine and Therapuetic Comittee) Meetingが開かれるはずだったのに、結局Ministry of Healthからのファシリテーターが来なかったから結局ドタキャン。

毎週木曜日は薬局のWeely Meetingの日だけど、Weeklyとは名ばかりで、1月頃から提案して実際に開いた回数5、6回。

こうもう予定通りいかないとちょっとやる気を失いかけてしまいます。
まぁそんなの1年近くもたって慣れっこなんですが、でもやっぱり少し納得がいかない。

ファーマコビジランスも、MTC Meetingも、薬局Weekly Meetingも、ただの形だけの会議ではなく、
今ある問題を包括的に解決する一番いい場だと思うんです。

今ある問題は病院全体、いや、県全体のいろんな問題が合わさって生じているから。

1年近くここにいて思うことは、
みんな問題があることは十分わかっていて、でもそれを共有する場がないのが問題だと思っています。
そして問題を共有したとしても、そのミーティングがホントたまたま開かれたみたいな感じで、継続的ではないので、その場限りの問題提起で終わってることがすごい多い。

薬局Weekly Meetingはもともとは私が薬局のスタッフと医薬品情報を共有する場として提案したものだけど、
私の希望とは裏腹に、Meeting内で話し合われる議題はほとんどが遅刻と無断欠席をやめようっていうのばかり。
でも薬局Meetingを始めてから薬局のスタッフの働きぶりとか、問題意識とかが変わってきたと思っています。
朝の遅刻が減ったり、積極的に仕事をするようになったり。


だから継続的にMeetingをもって、問題を共有して解決策をみんなで探すことが
病院を変える一番いい効果ではないかと思ってます。


ただそれにはいろんな障害が。
まず、人手不足でMeetingをやろうとすると患者さんを診るスタッフがいなくなっちゃう。
そして、時間を守らないので、ずるずる開始時間が遅れ、みんな途中でお腹が減って集中力がなくなり早く終わりたがる。

もうすぐ1年たつけど、まだ目に見える成果はほとんどないけれど、継続こそ力なり。
根気よくMeetingを開くよう働きかけるっきゃない。
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by yuki_nov14 | 2009-05-27 01:14 | Work

責任能力か民族性か。

ある協力隊仲間からのメールにあった言葉。

『ある人の話で、途上国と先進国の差を何で計る?って話があって、彼が言ってたのは、「個人の責任能力の有無」。
それを全部に照らし合わせてみるとよく理解できる。』

前回書いた電気の一件も、エレクトリシャンの責任能力のなさから来てるのかも知れない。

そして病院でも上の言葉が当てはまることが起こっている。

今やっているストックカードの普及。
私がいつもうるさく「ストックカード書いてないじゃん、ちゃんと書いて」と薬を薬局に取りにきた病棟スタッフに言いまくっているので、
「ストックカードを書く」という行為は行われるようになっている。

しかし問題は、必ずしも正しいことを書いてるわけではないということ。
在庫がゼロで記載されているからストック補充のために薬を払いだすけど、実は病棟にまだ残ってる。
ストックカードは一度間違えた情報を書くと、どんどん後に影響するから毎日正しい情報を書いてほしいんだけどなかなか浸透しない。
つまり一人が間違えると次に影響が及ぶ。

今までに看護部長と事務局長と一緒に病棟を回ってそれぞれの病棟の責任者と一緒にミーティングもしたのに、あまり効果ないような気がする。
むしろ、ストックカードを書いて、というとウソの情報を記録しているので、以前の書いてなかったときよりも悪くなっているともいえる気がする。

現在当院では病棟ストック薬をかなり少なめにしていて、ストック薬じゃない薬品は患者カルテごとの払出をしている。
そうなると、スタッフが不足しているために薬局にカルテを持ってくるのが遅れて、結局は患者への投与が遅れる、
夜間と、土日は薬局は閉めているので薬を買うことができない患者は翌日の朝または月曜日まで薬を待つだけの状態になってしまっている。

でも今までに見学した病院では、病棟でたくさんの種類の薬を管理して、しっかり在庫管理していた。
うちの病院でもそれを導入したい、とカウンターパートに相談すると、
「スタッフがmisuseするからダメだ」と。
「それを防ぐにはストックカードが一番いい」と。
だから必死にストックカードを普及しようとしているのです。

ここまでうまくいかない原因は何なんだろう。
一人に注意しても病棟内で共有してくれない、病棟の責任者とミーティングをしてもそれが病棟内で共有されていない。
だから、ある人に注意しても「I don't know. I just came to work. I'm on evening duty.」というセリフでいつもかわされる。

これが日本だったら、きっと病棟に持ち帰ってみんなで問題を共有して改善策を考えると思う。
これが日本人だったら、自分が準夜勤でそれが日勤の人の犯した間違えでも一応謝って、そして次の日に日勤の人に伝えると思う。
日本人感覚で考えすぎなんだろうか?
でもストックカードをきちんと書くという行為は、完璧個人の責任感にかかっていると思う。
現に、薬局内のスタッフはきちんとやっている。一回教えただけできちんとできている。

友達の言うようにやっぱり「責任能力」の差があるんだろうか?
それとも日本人の民族性が几帳面だからなんだろうか?
いや、きっとウガンダでも薬品管理がきちんとできている病院はたくさんあるはず。

ストックカードをきちんと記入して薬をきちんと管理する

現在のストック薬の薬品数を増やすことができる

患者さんが救われる

この構造を説明して宣伝して、納得して、行動に移してもらえるように、まだまだ頑張らなければいけないようです。
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by yuki_nov14 | 2009-04-30 01:30 | Work
ザンビア任国外から帰ってきて、通常通り活動に戻ったわけですが、
どうも調子が出ません。
というのもタイミングを逃したから。

前から話にいは聞いていたし、自分でも実感があったんだけど、
ウガンダ人はタイミングを逃したら一気に勢いを失うような気がする。

というのも、ザンビアに行く前3月にやっていた活動がまだひと段落ついてなくて、それを継続してやろうとしたら、案の定、私が不在時は何一つ進んでいなかった。
具体的にやっていた内容というのは、インスペクション。
こっちではSupport Supervisionと呼んでます。

私が赴任してから、「病院全体の医薬品管理をきちんとしよう!」ストックカードを導入し(今までなかったことが実はおかしいのだけれども)、導入したはいいけどストックカードをごまかして書いたり途中で書くのやめたりして意味ないことになっていたので、各病棟を査察することにしました。
その査察を2月、3月の間やっていて、残すはメインストアとデンタルユニットのみ!というところまで来ていたのに、4月も終わろうとしている今日までまだ終えていない(涙)

たぶん、今回ザンビア旅行で1週間休んだせいでタイミングを逃したようだ。
一度タイミングを失うと、ウガンダ人をまたやる気にさせるのは難しい。

でも何度もカウンターパートに話をして、来週メインストアに査察に行くことに決定した。
メインストアが終わっても終わりじゃない。
それが終わると、Inspection teamのメンバーでレポートを作って、各病棟に報告して、
その報告をもとにまた各病棟のIn charge(責任者)を集めて、改善策を練って、
そして次は医薬品だけじゃなく医療材料(注射器とか点滴ルートとかガーゼとかいろいろ)の査察もやることになっている。

やることはいっぱい山積みなのに、いつもタイミングをつかむのに苦労してなかなか進まないことが多い。
私がいなくてもできたはずだけど、私がつつかないと進まないことが多い気がする。

なぜだろう?

カウンターパートもやること山積みだってことはわかってて、早くメインストアに行かないといけない、メインストアに行かないと次の過程に進めないことはわかってるのに、でも行動に移らないんだなぁ。

今回のことだけじゃなくいろいろな問題を振り返ってみると、
ウガンダ人スタッフも問題だと知ってても、自分で動こうとしない。自分で進んで解決しようとしない気がする。

病棟のスタッフがいつも言う言葉「I was not day duty, that's why I don't know.」
この言葉が嫌いで、たとえ日勤じゃなかっとしても、
あなたの病棟でしょう?あなたの同僚がしたミスでしょう?と思ってしまう。
これ間違ってるって気づいてるんだったら同僚に注意したら?と言っても
「In charge has been leave for 1 week.」ってかわされる。
結局自分がやったことじゃないことはやらないらしい。

きっと実行力に欠けるんだと思う。
自分がやろう!とか自分が変えよう!って思ってる人、うちの病院にはいないかな。
会議ではみんな「ここがいけない」というんだけど、でも改善された兆しがなく
毎回会議で同じ問題ばかり話題になってる。

前述のブログにも書いたけど、こんな状況でボランティアしてるのってなんでだろうって思うことがしばしば。
ここで活動するには、タイミングを逃さず、ウガンダ人をやる気させ、実行力を引き出すのがすごい大切だと、この9か月で学んだ。
そして自分の存在。
薬剤師としてではなく、日本人として「変革」の意識を根付かせることが仕事なのかもしれないと、思い始めた。
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by yuki_nov14 | 2009-04-22 01:35 | Work