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青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
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Emergency Cupbord

先日なんと半年ぶりに行われた病院のMedicine&Therapuetic Comittee(本来月1回 涙)で、
突然議事の中に「Communication from Pharmacist」という項目が入っていました。

普段の流れは
1.Opening Prayer(キリスト教徒が多いのでお祈り)
2. Communication form Chair(院長からのお話)
3.Review of Minuite(前回議事録の承認)
4.Reaction and Discussion about 2 and 3(いわいる質疑応答とディスカッション)
5.Way forward(次回会議までの改善策など)

今までそんなのなかったぞ?
いきなり振られてびっくりでしたが、今まで英語に自信がないため大きな会議で発言するのは
避けて通ってきたのです。
もちろん普段の仕事や薬局の会議、院長に提案したい時とかはがんばってしゃべってますが。

でもまぁ指名されたら断れない。いまだにめちゃくちゃな英語で頑張ってしゃべりました。

その中で私が提案したのが、Emergency Cupbordの機能化。
Emergency Cupbordというのは何かというと、うちの病院では特定の注射薬をストック薬として病棟に置いているだけなので、夜間、休日に新規入院した患者さんや処方変更があった場合は、患者さんに病院の外の薬局で買ってもらうしかない状況でした。

残念なことに、アフリカならどこの国でも問題とされているスタッフによる薬の盗難があるため、すべての薬をストック薬として病棟に置くことはできない状況です。

日本にみたいに薬局の当直制度はないので、Emergency Cupbordの役目はつまり薬局当直の代わりってことになります。


私が病院に赴任する前までEmergency Cupbordは一応は機能していたようなのですが、私が来る直前に機能が消滅してしまった様子。
そのためこの1年間、夜間、休日の患者さんで薬を買えない人たちは、薬局の業務開始を待つしかない状況でした。

Emergency Cupbordがなぜ機能しなくなったか、それは夜間当直のナースが引き継ぎをさぼって、
薬の管理がぐちゃぐちゃになったかららしい。
つまり、人的原因で患者さんはきちんとした治療を受けれなくなっていたのです。

それは悲しすぎる。
管理さえきちんとすればEmergency Cupbordは患者さんにとってもナースにとっても有効なものなのに。

というわけでこの提案はMTC meetingで承認され、さっそくナース会議で取り上げられ、スタートしました。
今まで1年以上眠っていたこの機能が、私の提案からわずか1週間半で機能化までこぎつけました。
こんな早く行動できるなら、もっと早く提案しておけばよかった。
そして、もっとMTC meetingが活発に行われていたなら提案する機会ももっと早かったかもしれないのに。

とにかくスタートさせるのは簡単。Emergency Cupbordにおく薬を選定して、数も決めて。
問題は夜間当直のナースがみんな責任を持って、ストックカードに記載し次に引き継げるかどうか。
こればっかりは働くナース個人の責任にかかっています。

どうか、うまく機能しますように。
by yuki_nov14 | 2009-10-09 23:48 | Work