青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
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責任能力か民族性か。

ある協力隊仲間からのメールにあった言葉。

『ある人の話で、途上国と先進国の差を何で計る?って話があって、彼が言ってたのは、「個人の責任能力の有無」。
それを全部に照らし合わせてみるとよく理解できる。』

前回書いた電気の一件も、エレクトリシャンの責任能力のなさから来てるのかも知れない。

そして病院でも上の言葉が当てはまることが起こっている。

今やっているストックカードの普及。
私がいつもうるさく「ストックカード書いてないじゃん、ちゃんと書いて」と薬を薬局に取りにきた病棟スタッフに言いまくっているので、
「ストックカードを書く」という行為は行われるようになっている。

しかし問題は、必ずしも正しいことを書いてるわけではないということ。
在庫がゼロで記載されているからストック補充のために薬を払いだすけど、実は病棟にまだ残ってる。
ストックカードは一度間違えた情報を書くと、どんどん後に影響するから毎日正しい情報を書いてほしいんだけどなかなか浸透しない。
つまり一人が間違えると次に影響が及ぶ。

今までに看護部長と事務局長と一緒に病棟を回ってそれぞれの病棟の責任者と一緒にミーティングもしたのに、あまり効果ないような気がする。
むしろ、ストックカードを書いて、というとウソの情報を記録しているので、以前の書いてなかったときよりも悪くなっているともいえる気がする。

現在当院では病棟ストック薬をかなり少なめにしていて、ストック薬じゃない薬品は患者カルテごとの払出をしている。
そうなると、スタッフが不足しているために薬局にカルテを持ってくるのが遅れて、結局は患者への投与が遅れる、
夜間と、土日は薬局は閉めているので薬を買うことができない患者は翌日の朝または月曜日まで薬を待つだけの状態になってしまっている。

でも今までに見学した病院では、病棟でたくさんの種類の薬を管理して、しっかり在庫管理していた。
うちの病院でもそれを導入したい、とカウンターパートに相談すると、
「スタッフがmisuseするからダメだ」と。
「それを防ぐにはストックカードが一番いい」と。
だから必死にストックカードを普及しようとしているのです。

ここまでうまくいかない原因は何なんだろう。
一人に注意しても病棟内で共有してくれない、病棟の責任者とミーティングをしてもそれが病棟内で共有されていない。
だから、ある人に注意しても「I don't know. I just came to work. I'm on evening duty.」というセリフでいつもかわされる。

これが日本だったら、きっと病棟に持ち帰ってみんなで問題を共有して改善策を考えると思う。
これが日本人だったら、自分が準夜勤でそれが日勤の人の犯した間違えでも一応謝って、そして次の日に日勤の人に伝えると思う。
日本人感覚で考えすぎなんだろうか?
でもストックカードをきちんと書くという行為は、完璧個人の責任感にかかっていると思う。
現に、薬局内のスタッフはきちんとやっている。一回教えただけできちんとできている。

友達の言うようにやっぱり「責任能力」の差があるんだろうか?
それとも日本人の民族性が几帳面だからなんだろうか?
いや、きっとウガンダでも薬品管理がきちんとできている病院はたくさんあるはず。

ストックカードをきちんと記入して薬をきちんと管理する

現在のストック薬の薬品数を増やすことができる

患者さんが救われる

この構造を説明して宣伝して、納得して、行動に移してもらえるように、まだまだ頑張らなければいけないようです。
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by yuki_nov14 | 2009-04-30 01:30 | Work