青年海外協力隊20-1ウガンダ薬剤師からのちょこっとウガンダ便り。


by yuki_nov14
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From Japan

ずいぶんしばらくブログの更新が止まってしまっていました。
そして更新しないままに、日本に帰国してしまいました。

6月20日にお世話になったカプチョルワを離れ、
6月23日にウガンダを離れ、
6月24日に日本につき、
7月3日に広島に、家に帰ってきました。

空港にはわざわざ300km離れたカプチョルワから4人もスタッフが見送りに来てくれました。
最後の最後まで一番近い存在だったカウンターパートであり、薬局長であるShabanと最後に空港でHugしたときはやっぱり涙が出ました。彼とはいつも薬局のこと薬のこと病院のことについて一番真剣に話し合ってきたから。お互いに存在が重要だったというか。。。彼なしでは私の活動はあり得ませんでした。
ちなみにShabanはこの日人生で初めて空港に来たそうです。
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その前に、病院勤務最終日でも号泣、その日の夜にあった私の送別会でも号泣。
いつも予算不足で困っている病院なのに、わざわざホテル会場を借りての送別会。
そのことを思うと本当に涙が止まりませんでした。
その後2日くらい目が腫れて大変でした。

2年間元気に楽しくウガンダで過ごし無事日本に帰ってこれたことに本当に感謝しています。
まず最初にウガンダでお世話になった日本人関係者の皆さま、そして私をとても大事にかわいがってくれたカプチョルワの人々、カプチョルワ病院のスタッフみんな本当にありがとうございました。

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日本で待っていてくれた友達、温かく受け入れてくださった職場の皆様、本当にありがとうございます。

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そして、2年間ずっと支え続けてくれた両親、本当にありがとうございました。
実家に帰った日の歓迎ぶり、一生忘れません!こんなサプライズがあったとは、大爆笑だった!
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すでに仕事に復帰して、今はとにかく2年のブランクを取り戻すべく必死に仕事を覚えています。
ふとカプチョルワが懐かしくなるけども、今はとにかく目の前のことをこなすので精一杯です。
とはいっても、今後も何かの形でアフリカと、ウガンダと、カプチョルワと関わっていきたいなと思ってはいます。いつのことになるかわかりませんが。。。
あんまり更新もできなかったこのブログですが、これにて終了です。
本当はもっともっとウガンダのこと伝えたいのですが、また別の形になるのかなと思っています。
日本に帰ってきて、意外に読んでくださっている方が多いことを知りました。もっと更新すべきでしたね。すみません。そして本当にありがとうございます。

参加前はずいぶん悩んで、いろいろ心配していたウガンダ生活も、今ではカプチョルワは本当のふるさとのような感じで、本当に協力隊に参加できてよかったと思っています。
最後にもう一度、支えてくださった皆様本当にありがとうございました。
Thank you, Asante, Webale nyo and Keitabon!!!!!!!!!!
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# by yuki_nov14 | 2010-07-15 23:37 | Life

ウガンダの医薬品事情

ここ最近、病院の薬の在庫状況が非常に悪い。悪過ぎます。

処方箋を受け取っても、何も患者さんに渡せないことがしばしば。
渡せたとしても、在庫があるのはたった1種類だけってこともしばしば。
いったい自分は薬剤師としてここで何をしているのだろうと、情けなくなってしまいます。

ウガンダに来る前に知っていた途上国の医薬品事情は、
「先進国の大企業製薬会社が特許を牛耳っていて、薬が高くて途上国は薬が買えない」と言うこと。
ウガンダに来てみて、確かに日本にあるような最新薬は手に入らないけれども、
でも一応WHOの定める必須医薬品はインドや中国、そしてウガンダの製薬会社がジェネリック薬を製造していて、ウガンダ国内でも入手できるように法整備されています。
そして国の卸のカタログにも必須医薬品が掲載されています。
世界的に言われている必須医薬品へのアクセスは一見可能なように見えます。


そして実際片田舎の県病院で働いてみて知ったウガンダの医薬品事情。
・国全体のお金がなくて、国が定める卸に十分にストックがない。
・国全体のお金がなくて、病院の需要に見合った予算配分がされていない。
予算は県の人口によって配分されているということだけども、私が計算したカプチョルワ病院の医薬品平均消費量の3カ月分しか、来年度1年分の予算が配分されていなかった。
・配分された予算分卸にオーダーしたのに、3分の1程度しか配送されない。そしてその後のフォローアップがない。配送されなかった分の残った予算がいつの間にか卸にある病院の口座から消えているらしい。
・ヘルスセンターのスタッフが仕事に来ないから、患者さんみんな病院に殺到するらしい。そして、病院での薬の需要量が予算配分より多くなってしまっている。
・ヘルスセンターのスタッフが薬を不正流用して私営薬局に転売しているのでヘルスセンターに薬がないらしい。だから患者さんは病院に殺到するらしい。
・クリニカルオフィサーによるPolypharmacy(不必要な薬の処方)がとても多い。
それが消費量にかなり影響する。マラリアの検査せずに抗マラリア薬、ただの風邪に同種同効2種類の抗生剤処方。ただの風邪に注射抗生剤単回投与。感染症じゃないのにとりあえず抗生剤投与。などなど。
・患者がマラリアの仮病で来院。頭痛、筋肉痛=マラリアでクリニカルオフィサーも簡単に抗マラリア薬処方。この背景には、ヘルスセンターが遠すぎで夜間マラリアになった場合に困るので、常に自宅に抗マラリア薬をストックしておきたいという事情があるそうだ。そしてそんなにむやみに抗マラリア薬(ACT)を処方し、患者も3日間飲みきらないので、ACTに対する耐性が出始めているらしい。これは結構世界的に問題になると思う。


来週には卸が薬を配送に来る予定です。その予定もたびたび遅延します。
それでも、今度こそ注文した医薬品、医療材料が100%納品されることを祈るばかりです。
病院内でのPolypharmacy問題は、私がもっと頑張るべきだった課題です。あと1か月で何ができるのか。
ヘルスセンターの問題は、県保健課と国が動いてくれないとどうにもなりません。
抗マラリア薬問題も今後どうなるのか、気になります。ACTに耐性が出てしまったら今後どうなるのか。。。

結局2年間で医薬品事情に根本的にかかわる活動はできなかった。
もちろんこの問題を一隊員が解決なんてできるわけないことはわかっていましたが、それでもやっぱり
毎日毎日患者さんに「This medicine is out of stock. Please buy it.」と告げなければならないのは、
薬剤師隊員として無力さを感じるばかりです。
でも、自分なりに草の根レベルで問題を把握することができたことが、やっぱり協力隊員としての収穫なのでしょうか・・・。


(薬局ストア。在庫がなくがらんとしてます)
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(もう抗生剤が全然ないです。CotorimoxazoleはHIV患者さんのためだけにキープしてます)

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# by yuki_nov14 | 2010-05-11 01:39 | Work

ちいさなよろこび。

ちょうど3年前の5月、ここウガンダに来るために協力隊の二次試験を受けた時、面接で質問されたこと。

「途上国では、あなたとスタッフが同じ部屋にいて、いつの間にか薬がなくなっているということが当たり前に起こります。その時どうしますか?」

3年前は、そんなことが起こるなんて、全くの想像の世界で自分がそのことに対して何ができるかなんてうまく答えることはできなかった。


そして今、ウガンダの病院で約2年間働いて、面接で質問されたことが、
本当に当たり前に起こってしまっている。
病院全体にストックカードを導入したけど、記入は適当、実際の数とあってないことしばしば。
スタッフによって盗まれてるとか、クリーナーが盗んでいるとか、そういう話をよく聞く。

つい先日は、ついに自分の目でスタッフが高い注射薬を鞄に入れているところを目撃してしまった。

スタッフによる薬の不正流用については、ウガンダ国内で最も大きな問題としてあげられいて、
病院内でもいつも会議で取り上げられる問題で、もちろんみんながみんな不正を働いてくわけじゃなく、
ごく一部の人が不正を行っているのだけれども。


もう2年もウガンダにいたら、そういう話題にも慣れてしまって、いつも薬局ではいつの間にか自分のボールペンがなくなってる(たぶんほかのスタッフが使ってそのまま返してくれない)ことなんてしょっちゅうで、なくなるたびに買うことにももう慣れっこになっていた最近。

先週も「あれー赤いボールペンがなくなったなぁ」と思ってそのまま気にせずにいたら、
今日、小児病棟のスタッフが「ユキ、オーダリングブックにあなたのボールペンが挟まってたよ」って持ってきてくれた。

それはもしかしたら当たり前のことかもしれないけども、なくなったと思っていたたった100シリングのボールペンが手元にもどって来た今日、、やっぱりみんながみんな不正をするわけじゃないんだって信じれたし、
すごく心がほっとして温まった。

きっと薬も盗まれなくなる日がいつか来るはず。

こんな小さなよろこびを、1か月半後に日本に帰ってからも感じれるんだろうか。

あと少しのウガンダでの生活を満喫しなければ。
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# by yuki_nov14 | 2010-05-11 00:35 | Work

やるべきこと

気がつけば、いつの間にか4月が終わってしまっていて、着々と帰国日が近付いてしまっています。

ウガンダ人の友達からは「カウントダウンだね」とか言われるけども、
自分の中では全く実感なく、というか、実感したくないのかもしれません。

なぜだろうって考えると、やっぱり浮かんでくるのは仕事のこと。

この2年間で完了できた仕事が一つもないと感じています。

もちろん新規派遣で、カプチョルワ病院にはそもそも薬剤師なんていなかったし、
Dispenserすらいなかったので、たった2年ですべてをうまく回すなんて無理なのかもしれません。

スタッフサイドから見たら、結構変化があるようですが、
私の視点からは、まだまだ改善しなければいけないことは山ほど待っていて。

最近思うに、もうこの1ヶ月半ではどうしようもないんじゃないかという、若干のあきらめ。

それでも、あと少し頑張らなきゃと思ってはいます。


5S中心に動いていたから、薬のこと、薬剤師の仕事を結構ほったらかしてしまったなとちょっと反省。


今できることと言えば、新しいことを始めるよりも、今までやってたことをもう少し深く掘り下げること。
自分より後に来た後輩隊員さんたちが、頑張ってみるのを見たり聞いたりすると、うらやましくなってしまいます。
やっぱり2年は短い。


それでも時間は限られているわけで、納得できるよう突っ走るしかないいのかもしれません。

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# by yuki_nov14 | 2010-05-06 00:18 | Work

今日まで、そして明日。

あと2か月ちょっととなった今、もっとやっとかなければいけないことはたくさんあるけれども、

一人で勝手に動いても意味ないから、ウガンダ人スタッフをうまく巻き込めるよう見計らっていると、

結局動けない。。。な~んてことにもなってしまう気がしてるこの頃。

赴任当初は、何をやるにも全部自分から提案して、自分が仕切って、って感じだった気がするけど、
それでも、最近はスタッフから「これをやりたいから助けて」って言ってもらえることがたまにある。

薬剤師としてうれしかった最近の瞬間。

TB Ward(結核病棟)のEnrolled Nurseが小児投与量と相互作用について相談しに来てくれた。

何度呼びかけても実現しないClnical OfficerとのMeetingだけど、I/C Clinical Officerが
彼の行ったSTIのWorkshopの資料を持ってきてくれて、この資料を作ってほしいと言ってくれた。

そして今週木曜日にはついにClinical OfficerとのMeetingが実現。
薬剤師として発言を求められ、Polypharmacyやめましょう!抗生剤を適正使用しましょうっ、小児の体重ちゃんと量って投与量決めましょうて呼びかけた。


HIV clinicのスタッフに小児ARVの用量が少なすぎる気がすると、疑義照会に行ったら、やっぱり少なかったので処方訂正して、「Thank you for your concern」って言ってもらえた。

そして今日。

5Sで最初全く協力的でなかったPaediatric Ward(小児病棟)のI/Cとは、5Sを通じて仲良くなって、
Early Infant Diagnosis=EID(新生児または妊婦のHIV statusを病院各部署がチームとなって把握し、新生児をもれなくHIV治療に取り込めるようにする、院内のシステム作り)のための資料を作ってほしいと相談された。


そう、私がアフリカに来たいと思ったきっかけはHIV/AIDSとそれにまつわる医薬品の状況をこの目で見たかったからだった、と思いだした。


本当はもっとHIV careに携わりたかったけど、薬局内のことや、他の病院全体のことにいっぱいいっぱいであまりHIV careには関われなくて、もうこのまま関わらないまま終わりかなぁと思ってた今日、P/WのI/CにEIDの話を相談されて、ちょっとうれしくて、そしてわくわくしてきた。

もっと早くにいろんなことをやりたかったと後悔しても仕方ない。

今までのマンパワーとして働いた分、すごく大変だったけど病院全体の問題を把握することができた5Sプロジェクト、それがあるからこそ今日がある。そして明日もきっとある。


よし、帰ってSTIとEIDの資料を作るとするか。
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# by yuki_nov14 | 2010-04-11 01:48 | Work